ワンダースクール通信 1105
事前調査〜化石でワンダー探検隊〜 2010.3.29

 
左上:第1の難所… すべりやすく腐りかけている所もある木の橋は、このあとにも3つ… 右側は断崖です…
右上:魔のカーブ… 調子こいて小走りなんかで下りてこられちゃうと、そのまま河原までまっ逆さまですね…

 
まさかのスノートレッキング… 浅瀬渡り用の長靴で助かりました。
 
この滝からの流れを渡ると目的地までもう少しですが、スノートレッキングは続きます…

 3月13日(土)はジャガイモ植えのあと、里山ギャラリー・ノアでお弁当。そのあとすぐに「化石でワンダー探検隊」の事前調査で、秩父のちょっと奥まで行ってきました。
 皆野寄居有料道路に入ると、左右の山には雪がけっこう残っています。たか爺は、雪道は走らない主義なのでちょっと心配してしまいましたが、道路の方は普通に走れたのでよかったなぁ…
 でも当然、駐車場所から河原へと下るただでさえ危ない狭い坂道には、雪が残っていました… 滅多に人も通らない道なので、折れて落ちてきた太い木の枝が道をふさいでいたり、大きな木が根っこから倒れていたり… この日同行してもらったキッズアシスタントの3人は、たか爺の言うことを1回で理解してくれて、危ない場所ではそれなりの慎重な行動を自然にとれる子どもたちなので、こんな状況でも安心でしたけれどもね。
 昨年は言うことを聞かない1年生3人と、調子こいて木の橋の上ですってんころりんの3年生も2人いて、たか爺は心臓が止まりそうでした… で、今年から「化石でワンダー探検隊」は4年生以上にして、4年生以上でも危なそうな子はお断りすることにしたわけです。ご了解ください。
「神秘的!」
「北海道みたい」
 10分かけて慎重に坂道を下ると、今度はなんと一面の雪景色! 覚悟していたやぶこぎのかわりに、スノートレッキングです。みんな浅瀬渡り用の長靴だったので助かりましたが、本当に感動ものの風景が広がっていましたね。

 
ヤマアカガエルの卵塊と卵すくい。両手ですくってみると、ニホンアカガエルの卵塊との違いも感覚的にわかりますよね。
 
2枚貝の化石の密集層ですが、これは割れなそうで採集は難しいかな?

 水たまりにはヤマアカガエルの卵塊が多く、氷の下でもかなり見つかりました。新しいものなら両手ですくってみると、ニホンアカガエルの卵塊との違いも感覚的にわかりますよね。
 転石はすべて雪の下なのでどうにもなりませんが、2枚貝の化石の密集層はまだまだ見つかります。今回はあくまでもアプローチルートの事前調査なので、ハンマー等はあえて持参しませんでしたが、それでも手ごろな凸凹を見つけて持ち帰っていた子もいました。
「足跡ないじゃん」
「(溝を下って上る場所が)こんなに深くなかったよ」
 帰る途中、浅瀬に群れていた幼魚の群を追いかけまわして遊んでいたら、駐車場所への坂道の入口を通り越してしまいました… 子どもたちは3人でいろいろ意見を出し合ったりしていて、おもしろかったですねぇ〜。最後には明らかに違う景色に気づいて、全員一致で来た道を戻ることを選択しました。お見事!
 いくら基本とは言っても、初めて来た雪原で迷ったら、大人だってこうはいかないかも!? たか爺はこういうのが本当の生きる力だと思うんだけれども、今はもう「生きる力」や「命の大切さ」も学校で教えてくれるものだと思っている保護者や、学校で教えられると勘違いしている教育関係者ばっかりだからなぁ… まあ、英語力やIT能力も「生きる力」らしいので、元々「」付きの言葉以上のものではありませんけどね!?

 
さすがにカタクリはまだ蕾でしたが、アズマイチゲの花がきれいでしたね。

 時間的には厳しかったけれども、ここまで来たら帰りはやっぱり風布川には寄らないと… たか爺としてはお花が気になるところです。さすがにカタクリはまだ蕾でしたが、アズマイチゲの花がきれいでしたね。まだまだ元気な子どもたちは、今度は風布川の生きものたちを捕まえて遊びたそうでしたが、ごめん! 今回はパス…
 たか爺は、飾り台用にケヤキの板も何枚か仕入れてきましたが、カンナやヤスリがけが大変そうで、当分手はつけられないかなぁ…