ワンダースクール通信 1225
ザリガニの池のまわりでは 2011.6.9
ハナウド 2011.5.13 ヒメクロオトシブミのゆりかご 2011.5.13
バラハタマフシ(バラハタマバチの虫えい) 2011.5.25 あきらが見つけてくれた謎の蛹 2011.5.25
子どもたちはザリガニ釣りに夢中ですが、すっかり初夏の装いとなったザリガニの池のまわりでは、ハナウドが花火のような花を開いていました。いろいろな虫たちが利用するノイバラには、ヒメクロオトシブミのゆりかごやバラハタマバチの虫えいも。おおざっぱに丸められた葉っぱの中の黄緑色のきれいな蛹は、あきらが見つけてくれました。たか爺のおみやげですね…。
オニグルミの葉っぱにいたクルミマルハバチの幼虫 2011.5.18
ハバチの仲間の幼虫 2011.5.24 あきらが見つけてくれたクワサビカミキリ 2011.5.18
18日には、今年もふわふわのロウ物質を身にまとったハバチの幼虫がご登場。『子どもと自然大事典』でたか爺が担当した「ケムシと子ども」でも触れた幼虫です。アゲハモドキというガの幼虫もやはりロウを身にまといますが、腹脚の数と食草が違うので区別できます。ところが、「日本産ハバチ・キバチ類目録」によると、ハバチ科ハグロハバチ亜科ミツクリハバチ属には8種…。成虫もわからんのに幼虫となるともうまったくわけがわからない世界です…。
久しぶりに「幼虫図鑑」をのぞいてみたら、ミツクリハバチのほかにクルミマルハバチとババシロアシマルハバチが+されていました。食草からいくと、ハンノキ系がミツクリでクルミ系がクルミマル? ババシロアシマルはオオデマリを食べている幼虫が載っているので、秋が瀬だとゴマギが同じスイカズラ科ガマズミ属の木になります。
以前からずっと、ミツクリハバチ属なんだし秋が瀬にはハンノキも多いし、他にもいろいろな植物を食べる幼虫もいるわけだしということで、「多分ミツクリハバチ」ということにしていましたが、この日の幼虫はオニグルミにいたのでクルミマルハバチにしておきますね…。でも、子供の森ではゴマギにいることが多いので、秋が瀬には2種のミツクリハバチ属がいる?
24日には、ガマだったかカヤツリグサだったかよく見てこなかったけれども、木ではなく草の葉を食べている幼虫もいました。クルミマルハバチといっしょに「幼虫図鑑」に投稿して、詳しい方の回答待ちですが、まあいいか…。
18日にあきらが見つけてくれた10oに満たない小さなカミキリは、クワサビカミキリになるのかな。帰りには、立ち枯れのエノキでオナガバチの仲間やクロヒラアシキバチも見つけてくれましたね。
例年だと熟しているはずのナツグミの実はまだまだで、今年は食べそこないました…。イボタノキの花もちょっとさみしくて、クマバチやチョウの集まり具合もいまひとつです。18日にはジャコウアゲハとイチモンジチョウ、25日にはイチモンジチョウ、ダイミョウセセリ、春型のアカボシゴマダラ、池に吸水に来ていたコムラサキ、クロコノマチョウも見られましたが、写真はまったく撮らせてもらえません…。アカボシゴマダラとクロコノマチョウは、さっさと採っておけばよかったなぁ…。
エゴノキ 2011.5.18 ナツグミの実 2011.5.18
スイカズラ 2011.5.25 イボタノキ 2011.5.24