ワンダースクール通信 1229
初夏の森で虫さがし Part1 2011.7.17

 

 6月3日(金)からは「初夏の森で虫さがし」がスタート。子供の森です。
 駐車場に着くとクビキリギスがお出迎えですが、成虫で越冬するタイプなので晩秋から春の虫のイメージが強く、初夏の虫という感じはしません…。でも、けっこう長生きですよね。この日も子どもたちの手を逃れて元気よく飛び去っていきました。
 ワンダースクール的には、6月になったらまずは樹液の出具合を確認しながら、スズメバチや芋虫毛虫と遊ばせてもらう感じかな!? ヘビやカエルが見つかったり、クワガタのおみやげがついたりしたらラッキー! ということになります。樹液のほうはまだいまひとつでしたが、モンスズメバチの女王バチが多く、捕まえて子どもたちにもよく見てもらいました。「宝の山」にはオオスズメバチの巣があるようで、女王バチが出入りしていましたね。

 

 左上のハチモドキハナアブは、今年は初見。健在でなによりです。右上の10oに満たないかわいいハチは初めて見ましたが、コマユバチ科のムネアカツヤコマユバチになるのかな? チョウはサトキマダラヒカゲ中心でした。

 
 

「動いた!」
「そんなわけないだろ…。」
 左上の謎の物体は、子どもたちが大正解。「植物の実かなんかじゃないの?」ということで、一応持ち帰ってみたら、なんと幼虫が頭を出して動きまわります…。
 最近は虫も探さぬボーちゃんやビビリーちゃんも多いけど、見ている子はちゃんと見ているもんですねぇ〜。いつもお世話になっている『幼虫図鑑』で、マダラマルハヒロズコガの幼虫だと教えてもらいました。たか爺もこの10年気づかなかったボーちゃんだったわけね…。それにしても、なんとも不思議な生きものです。食べているものに関しても諸説あるようなので、興味のある方は種名で検索してみてください。
 7日(火)には、散策路にオオミズアオの羽が1枚落ちていました。まわりを探してみたら、4枚とも揃いましたね。鳥さんもうまく食べるものです。これはたか爺がおみやげにして、1枚ずつラミネートしておきました…。鳥さんにはいろいろリクエストしておきたいところです!?

 

 上は、ヒメカメノコハムシの幼虫と成虫。今年は「ロウ毛虫」のハバチの幼虫や「手乗り毛虫」のマイマイガの幼虫は、かなり少なかったですね。たか爺としてはちょっとさみしい感じですが、ビビリーちゃんには幸いだったかな?
 今年の初コクワは7日でした。

 

 普段は干上がっていることが多い池もたっぷりと水をたたえていましたが、今年はカエルもヘビも少ない感じです。
 3日はクワの実も摘んでから帰途につきました。