ワンダースクール通信 1236
里山体験プログラム「どろんこ田植え体験」 2011.7.31
6月18日(土)と19日(日)は、田んぼ生きもの公園の田植えです。むさしの里山ネットワークの練馬区教育委員会委託講座「ねりま遊遊スクール」として開催した18日は、大人17名・中学生1名・小学生16名・幼児4名の38名、19日は大人9名・小学生10名・幼児3名の22名が参加してくれました。
NPO法人むさしの里山研究会の新井さんによると、今年は古代米在来種の黒米と緑米、古代米改良種の朝紫、うるち米のきぬひかりを完全無農薬・無化学肥料で栽培するとのこと。手作業による除草をしやすくするため、また風通しをよくするため、従来は1箇所に5〜6本ずつ15p間隔で植えていたものを今回は2本ずつ30p間隔に変更して、参加者の方たちに植えてもらいました。
今年は新たに幼児用田んぼを作っておいて大正解。小学生でも田植えよりどろんこ遊びや生きものさがしがしたい子どもたち用です。田植えのほうには精鋭部隊が残ってがんばってくれたので、予定どおりすべて植え終わりました。
井戸も子どもたちには人気があります。田植えのあとの泥落しにも活躍してくれました。
18日にたか爺が見つけたヒバカリは、19日にも出てきてくれました。多分同じ個体だと思います。もしかしたら昨年の稲刈りのときに見つかったミミズサイズの子が無事育ったのかな!? 元々おとなしいヘビですが、この子はサービス精神も旺盛で、いやがることなく子どもたちとも遊んでくれていました。おっかなびっくりのぞきこんでちょっとだけ触ってみる子もいれば、てなづけてブレスレットにしている子までいて、子どもたちの反応もおもしろかったですね。
田んぼ生きもの公園の池にはアサザの花が咲いていました。埼玉では絶滅危惧TB類、全国でも絶滅危惧U類の希少種です。田んぼにはヌマガエルが多くて、コガムシやカブトエビなども捕まっていました。
ドジョウが多い用水路では、ありがたくない生きものも…。ブラックバスの幼魚ですね…。
田植えのあとの里山ランチは、本当においしかったですねぇ〜。釜と薪で炊いた黒米入りご飯と野菜たっぷりのけんちん汁をメインに、煮物やお漬物など、ボリュームも満点でした。
田植えの前やランチのあとは、ノアの庭の池でザリガニ釣りを楽しんでいた子が多かったかな。
18日には母屋の壁にきれいなキイロスズメがとまっていました。
上は、ノアの池でテリトリーを張るオオシオカラトンボの♂と産卵に来た♀です。19日には、♂が♀をガードしながら産卵するシーンも見ることができましたね。
以下は、18日の参加者の方のアンケートから。
・とても遠かったけど家族全員楽しめました。(電車で参加した人…)
・家から車で1時間位と来やすい距離なのが良いです。都内ではなかなかドロであそぶこともないし、虫もあまり種類がいないので、子供には良い体験になります。(車で参加した人)
・親子ともに初めての田植え体験、とても楽しめました。食事もとてもおいしかったです。
・子供は、田植えをせず、泥遊びに夢中でした。本来の趣旨からは外れていますが、自然とたわむれてとても楽しそうでした。
・家族四人で参加しました。四人共田植えは初体験でしたが、思ったよりどろが粘着質で感触が気持ち良かったです。作業自体はコツをつかめば簡単でしたが、あの作業を延々とやり続けるには大変な体力が必要で、腰にくるだろうなと思いました。子供たちはいきもの探しが1番楽しかったようです。とても良い体験になりました。
今日植えたなえが育ったものを、今度は秋に稲刈り体験をしてみたいです。
ご協力、ありがとうございました。