ワンダースクール通信 1243
里山体験プログラム「ホタル狩りと暗闇体験」 2011.8.5

 

 7月2日(土)と9日(土)はホタル狩りで寄居です。2日は大人14名・小学生11名・幼児4名の29名、9日は大人13名・中学生1名・小学生14名・幼児5名の33名が参加してくれました。梅雨時なので仕方ありませんが、毎年心配な雨にも降られずよかったですね。ちょうど9日が、平年より12日早い関東地方の梅雨明けでした。
 午後7時にトンボ公園モデル地区の駐車広場に集合。新井さんが猛暑の中この日のために草刈りをしてくれました。感謝です。9日はヒバカリやコアシダカグモもお出迎え。ホタルの紙芝居やホタルに関する話のあと、今年は「怖〜いお話」も。話の途中からお母さんのうしろに隠れちゃう男の子たちもいて、かわいかったですね。そういえば、左上の画像に写っている煙突は旧焼却場のものですが、実は火葬場だった!?
 出発してすぐにトンボ公園のホタルはちらほらと現れますが、まずはその先の沢沿いの竹林までホタルを探しながらナイトウォーキングです。本当の真っ暗闇は体験できるものの、竹林を縫うようにして飛ぶゲンジボタルが見られなくなってしまったのは残念ですね…。

 
 

 でも、トンボ公園まで戻ってくると、そこはもう別世界ですよねぇ〜。奥の沢の上にはゲンジボタルが舞い、手前の湿地からはヘイケボタルが次々と現れて舞いはじめます。昨年より数は少なかったけれども、たっぷり堪能することができました。ホタルを捕まえたり手のひらにのせてみたりしていた子どもたちは、どんな感じだったかな? 来年もまた見られるといいですね。

 
♂のヘイケボタルとゲンジボタル(♀はもっと大きい)     大きな目がかわいいですね
 
腹部の白い2節が光るところです(♀は上側の1節だけが光ります)

 残念ながら♀は捕まりませんでしたが、たか爺は9日にゲンジボタルとヘイケボタルの♂を2匹ずつ持ち帰りました。ティッシュペーパーを丸めて砂糖水を含ませたものを与えて飼ってみましたが、ゲンジボタルは2匹とも3日後には死んでしまいました…。交尾済みの個体だったからでしょうか? でも、ヘイケボタルのほうは意外と長生きで、1匹は8月1日まで生きていました。もう1匹は5日現在まだ生きています。生理的な寿命は2〜3週間といわれていますが、雨風にさらされたり他の生きものに捕食されたりする自然の中では、せいぜい1週間の命ということなんでしょうね。