ワンダースクール通信 681
オオスズメバチの越冬女王 2006.2.7

  
オオスズメバチの越冬女王は、深い眠りの中?         元気なコガタスズメバチたちとクロスズメバチ

もしかすると、いるかもね?
 1月26日(木)、昨年子どもたちと崩した朽木の残りが近くの木に立てかけてありました。1.5mぐらいかな。もっとも、子どもたちが「いるかもね?」と期待しているのはクワガタで、たか爺の「いるかもね?」はオオスズメバチ!? 昨日の謎のハチおじさんが、オオスズメバチは立ち枯れの木に多いようなことを言っていましたからね。まあ似たようなものかなと、地面に下ろしてみたらすでにボロボロです。
スズメバチ!
でけぇ〜!
 上になっていた方の端っこをハンマーでちょんと叩いたら簡単に割れて、いきなりオオスズメバチが現れましたねぇ〜。朽木から越冬女王が見つかったのは初めてです! たか爺のスズメバチの師匠sundogさんによると、新潟では1m近い深さの土の中で越冬しているそうです。雪が関係しているのでしょうか? 
 でも、このオオスズメバチ、残念ながらピクリともしない… やはり師匠が言うように、オオスズメバチの越冬成功率は低いようです。同じ朽木から出てきたコガタスズメバチ4匹は、いたって元気で今にも飛びたちそうなぐらいなのにねぇ…
 まあ、子どもたちは、オオスズメバチとコガタスズメバチを目の前で見くらべることができたわけで、こんな機会はまずもうないだろうな。並べて写真を撮っておかなくて、たか爺は大失敗です…
 朽木の中で越冬するカナヘビも、久しぶりに見ました。中はもう土のようなものですからね。3匹のうち2匹は、すぐにまた木の中へ潜りこんでいきましたが、1匹は凍死?
 この日は、ほかの木の皮の裏にはりついていたクロスズメバチも見つかりましたね。今年2匹目です。
 ところで、酎カップに入れて持ち帰ったオオスズメバチは、実はまだ生きていました。腹部の先端がピクピク動いている。空気穴のついた観察用ケースに移して置いておいたら、後あし、中あしと動きはじめて、触覚も動くようになってきました。
 これなら春に帰してあげられるかなと思っていたら、残念ながら、泊りがけで出かけていた4日か5日に息絶えてしまったようです… 師匠によると、オオスズメバチの「越冬は、大変デリケートで、越冬中に1度起してしまうと、まずダメみたい」なんだって… ごめんねぇ… 子どもたちの教材として有効活用させていただきますので、どうかお許しあれ。