ワンダースクール通信 722
ヒラタタマバチ 2006.6.9

 

 5月29日(月)、クロヒラアシキバチが産卵していたクヌギに、変わったハチが来ていました。たか爺も初めて見るハチです。お腹が縦に平べったくて羽の先には斑紋もあるので、すぐに調べられるだろうと思っていたら、子ども向きの図鑑には載っていません…
「20oで腹部がゴキブリの卵を縦にしたように平べったいやつ。黄と黒のツートンです」
 いつものように「まいど」のハチの師匠に聞いてみたら、ヒラタタマバチ科ではないかとのこと。教えてもらった蜂屋さんたちの掲示板を見てみたら、大正解! このハチもキバチに寄生するそうです。それにしても、写真もないのにこんな言葉だけで検討がついてしまうんだから、すごいよなぁ〜。
 写真が出来上がってきてから(デジカメではなく、いまだに銀塩なもので…)再度確認してもらったら、いろいろと調べてくれました。「まずは図鑑と目録」、「次に、九州大学の目録データベース(1999)」、「埼玉・神奈川・東京の記録」まで調べてくれて、「最後に検索」までしてくれましたね。以下は、その「結果」です。

「ヒラタタマバチ科は1998年の時点で5種記載されている。
(クロ・ニホン・タカチホ・ウヅキ・[不明])
少なくとも3種は本州に分布する。
クロは「全身黒色」なので除外。
東京・埼玉・神奈川ではニホンのみが記録されている。
いずれにしても、少ないらしい。
ということで、種名は確定しませんでした。
またレアモノ採りましたね!」
by sundog師匠

 一応、師匠の許可を得て、メールより引用です。本当に「感謝!」ですね。でも、残念ながら、写真を撮ったあとに採ってもおいたのだけれども、翌日に逃がしてあげちゃいましたねぇ… もう二度と会えないかな?