ワンダースクール通信 756
意外とおいしいスズメバチ!? 2006.10.19

 
コガタスズメバチの巣       「手乗りスズメバチ」で遊ばせてもらったモンスズメバチは、生まれたてのオスです

 日にちは前後しますが、9月16日(土)は、環境NGO ちびっこ探検隊主催のわんぱく探検隊「昆虫博士になろう! Part2」でピクニックの森。たか爺も会員になっている埼玉昆虫談話会 の専門家の方たち3人(たか爺のお師匠さんたちですね)と、ただの虫好きでどちらかというと「弱虫泣き虫」専門(!?)のたか爺の4人で、20人ぐらいの小学生たちをご案内しました。
 今回は、スズメバチ専門のsundog師匠がいろいろと持ってきてくれて、子どもたち以上にたか爺も楽しませていただきましたよ。スズメバチの巣の駆除シーズンですからね。今年はすでに2回も刺されている師匠の部屋は、たか爺といえどもちょっと想像したくない状態なんだろうな!?
 コガタスズメバチの巣は昨年のもの。写真には撮りませんでしたが、オオスズメバチの巣板の一部とともに、たか爺がおみやげにいただいて参りました。まさしく「ネイチャー=アート」そのものですよねぇ〜。
 大人も子どもも「手乗りスズメバチ」で遊ばせてもらったモンスズメバチは、生まれたてのオスです。新女王バチと交尾するためこの時期にだけ産みおとされ、1ヶ月ほどで死んじゃうなんて、ちょっとかなしい!?
 働きバチに比べて触覚が長く、顔もほっそりしています。もちろん、刺しません。というより、毒針は産卵管が変化したものなので、オスは持っていない。刺したくても刺せないわけですよねぇ…
 モンスズメバチの巣板も2枚持ってきてくれました。「飯、くれよぉ〜」と、丸々太った幼虫たちがクネクネ踊る様子は、本当にかわいいものです。
 で、参加者の方たちがお帰りになった後、ちびっこ探検隊のスタッフの方たちといっしょに試食させてもらったのが、この巣板の蛹たち。すでにハチの形をしていて、ちょっとかわいそうなんだけれども、このまま生食です… 意外とおいしい!? 
 口の中でプチュとして、すぐにとけていきます。実にクリーミーでほのかに甘い。「コーンの缶詰」と言っていたお母さんがいたけれども、口の中に皮1枚残らないのがなんだか不思議です。
 スズメバチのオスや巣板なんて、そう簡単に見られるわけじゃないし、普通ではまず味わうことの出来ないこの時期ならでは秋の味覚を堪能させていただいて、sundog師匠には本当に感謝です。来年もごちそうしてくれるかな?

 
モンスズメバチの巣板も2枚 右の巣板の蛹を取り出して試食しました