ワンダースクール通信 854
夏はやっぱりカブトムシ! 2007.8.23

 8月1日からは「夏はやっぱりカブトムシ!」がスタート。
 子どもたちを1人ずつにするので、ワンダースクールのメインフィールドより足場がよく、日没後も活動するモンスズメバチが少ない狭山市の公園を使います。まずはまだ明るいうちに、カブトムシが来そうな自分の木を選んでもらって、あとは静かに夜を待ちながらカブトムシが出てきたらラッキー! という感じですね。
 子どもたち同士でおしゃべりしないこと、懐中電灯は自分の木を見るときだけ使うこと、ルールはこの2つだけ。ネイチャーゲームの「夜は友だち」のワンダースクールバージョンです!?
 以下は今年の結果ですが、まあ例年並みだったかな。参加者26人中、カブトムシもクワガタも来てくれなかった3人は残念でしたね。今年は「夏はやっぱりカブトムシ!」初のリタイアも1人…

8/1(水) 8/2(木) 8/3(金) 8/6(月) 小計/合計
丘の上(樹液◎)
※2・3・4は +トラップ
りょう
-
コクワ♀1
----------
♂3・♀2  
-  
たくみ
♂2・♀3
-
----------
♂1・♀1
-

カブト♂6・♀6
コクワ♀1
丘の中(トラップのみ)
※樹液はセメントで×
ゆういちろう
♀1
-
-
リコ
♂1
るか
♂1

カブト♂2・♀1
丘の下(トラップのみ)
※樹液はセメントで×
わたる
♀1
-
-
-
-
ともや
0

カブト♀1
広場@(トラップのみ) -
-
-
-
-
-
こうへい  
0

0
広場A(樹液○)
※セメントの下から樹液
ごう
♂1
-
-
♂2・♀1
-
つくる
♂4・♀1
コクワ♂1
そう
♂1・♀1
-

カブト♂8・♀3
コクワ♂1
広場B(樹液○)
※セメントの下から樹液
タッチ
0
-
♀1
ひろき
♂1
まさひろ
♀2

カブト♂1・♀3
広場C(樹液○)
※セメントの下から樹液
きょうすけ
♂2・♀2
-
-
♀1
-
りゅうのすけ
♂1・♀1
ノコクワ♀1
あつや
♂1・♀3
-

カブト♂4・♀7
ノコクワ♀1
広場D(トラップのみ) - - - かいり
♀1

カブト♀1
広場切株(樹液△) あきら
♂1・♀5
コクワ♀1
-
♀1
-
まさと
♂1・♀3
-
けんと
♂1
-

カブト♂3・♀9
コクワ♀1
広場の丘(トラップのみ) ゆうだい
♂1・♀1
-
-
-
-
かずや
♀1

カブト♂1・♀2
釣堀近く(樹液◎)ほか ♂1・♀2
-
♀3
-
♂3・♀3
コクワ♂2
♂2・♀1
-
カブト♂6・♀9
コクワ♂2
小計/合計 ♂6・♀12
コクワ♀2
-
♂5・♀9
-
-
♂13・♀11
コクワ♂3
ノコクワ♀1
♂7・♀10
-
-
カブト♂31・♀42
コクワ♂3・♀2
ノコクワ♀1

 木別に見てみると、やはり樹液だらだら状態のままだった丘の上と釣堀近くは堅いところです。でも、丘の上はちょっと拍子抜け。トラップなしでもかなり来ると思っていたのにねぇ… 2日目からはトラップも仕掛けたら、効果は抜群でした。
 釣堀近くは、子どもを1人で置いてはおけないぐらい離れてしまうので、子どもたちを見回るついでにたか爺が時々チェックしに行きました。広場A〜Cは、下見の時に塗りたくられたばかりだったセメントを少し落としておいて大正解!?
 意外だったのが広場切株です。まあ、担当した水曜のあきらと金曜のまさとは、カブトムシが飛んできたり這いだしてきたりしたらすぐにわかる子たちですからね。

 
ミンミンゼミの幼虫          ハヤシノウマオイ♂

 関東地方もようやく梅雨明けした1日(水)は、カブトムシたちの出足も早く、8時前にはほぼ出揃いました。
 たか爺の予想では一番可能性があるけれども、少し離れているので子どもたちは絶対に選ばない丘の上は、りょうが自らすすんで担当。でも、結果は… タッチの木もこの日だけは0でした。落ち着かないごうときょうすけ以外は、ルールを守ってみんな冷静でしたね。
なんか違う
 これは、あきら。ミンミンゼミの幼虫が羽化のために木登り中でした。たか爺は触角で確認しましたが、この「(アブラゼミとは)なんか違う」という感覚的な捉え方はアバウトでもとても大切なものです。あきらは、羽化しているニイニイゼミも見つけてくれました。
 ハヤシノウマオイが1匹だけ鳴きはじめたので探してみたら、すぐに見つかって写真も撮らせてくれましたね。ラッキー!

 

 2日(木)の午前中は、今年もひで爺のねりま遊遊スクール「セミのぬけがら調査」のお手伝いで石神井公園です。
 残念ながら雨天中止となりましたが、開催時刻には快晴に… でも、3組の親子がやってきてくれたので、短縮バージョンにて臨時開催!?
 なんと午前中に羽化しているアブラゼミがいて、感動ものでしたねぇ〜。夕方に羽化しているニイニイゼミはよく見るけれども、これはたか爺も初めてです。
 なぜか順番も間違えていて、見つけたときはイナバウアー状態のまま羽を伸ばしはじめていました。それから起きあがって殻につかまりましたね。左は10時前、右は11時半すぎの写真ですが、かわいいですよねぇ〜。

 
アオマツムシの幼虫                         コロギス♀

 2日(木)の夜は、結局2人だけになってしまったので、トラップは丘の上のみ。広場のベンチで子どもたちと暗くなるのを待ち、時々ひと回りしてみるという感じです。
だって、ちょー痛いんだもん
 ひゅうがは、カブトムシがつかめないのかぁ…
手が一瞬チクチクするのが気持ちいい
 これは、かおるです。
 しましまさんに確認してもらったアオマツムシの幼虫は、かおるが見つけてくれました。コロギスも2匹見つかりましたね。ラッキー!

 
ヒメマイマイカブリ                          アオオサムシ

おにいちゃん、やさしい
 3日(金)は、たくみがリコと代わってあげて丘の上担当。なかなか頼もしい兄貴です。
 でもやはり怖かったようで、カブトムシが2匹もトラップに飛んできているのに、まったく気がついていませんでした… 途中でリタイアかと思ったら、恐怖心を克服して最後まで頑張ることができましたね。
ポトって音がする
 これは、つくる。カブトムシが飛んできたり着地したりする音を聞き逃さない子は、やはり違います。
 この日は、樹液に来ていたヒメマイマイカブリやアオオサムシも見つかりました。

 4日(土)は1日風布川でしたが、これは次号へ。
 5日(日)の午後は、第3回石神井公園再生フォーラムへ出席。公園の管理者の方たちの話も聞けてよかったです。
 「魚釣り禁止」にもかかわらず釣りをする人たちや、写真を撮るためのトラップを設置したままにしているカワセミフリークたちのマナーの悪さ、カミツキガメも増えている外来種やはびこるシュロなど、どこの公園も抱えている問題はかなり共通しているようです。

 
効果抜群のトラップですが、今年も放置されたままのものが目立ち、残念です… 必ず回収してくださいね!

たかじぃ〜! やっぱり怖い。怖いよぉ〜!
 6日(月)は、まずは丘の上担当となったけんとが大声でたか爺を呼びます。やはり1年生には無理だったかな。でも、いざとなったら大声で助けを呼べる子は安心ですよね。
 次は、別にどうということはない広場切株担当のりょうたろうが、懐中電灯で周りばかり照らしまくってルール違反。けんととチェンジです。1年生だって、すぐ近くにみんないる広場の中なら大丈夫。今回が初参加のかいりも1年生ですが、落ち着いていました。
 でも、りょうたろうは開始早々に結局リタイアとなり、ベンチでお休みです…
帰りたい…
 とにかく1人ではいられないようで、最後までめそめそしくしくぐちゃぐちゃぐちゃ… 「夏はやっぱりカブトムシ!」でリタイアした子は初めてですね。しかも3年生… ワンダースクール8年目にして、なんとも情けない記録を作ってはくれたので、まあいいかな!?
楽しかったけど、こわかった
 これは、時間ばかり気にしていたそう。
こわかったけど、楽しかった
 昨年「夜の森探検隊」でこわい思いをしたるかは、2年生になったらもう全然平気でしたね。
いっぱいとれて楽しかった
 これは、あつやです。

 子どもたちが言葉にすると「こわい」か「楽しい」かになってしまいますが、丘の上に1人でも全然OKなりょうから広場でも完全にアウトのりょうたろうまで、いろいろな子がいて今年もおもしろかったですね。
 7月7日のホタルに始まり、「夜の森探検隊」「夏はやっぱりカブトムシ!」と、たか爺は今年も下見を含めて夜遊び15回… 「ワンダーな夏休み!」の前半戦もこの日で無事終了です。