ワンダースクール通信 1003
秋が瀬公園の管理者が立ててくれた看板やパトロール車からの注意によって、レンジャクのバッドウォッチャーたちによる被害の拡大は、エリア的には多少ふせぐことはできたのかもしれませんが… 2009.3.22

 
さくら草公園のアマナの花は全開! その横でサクラソウの葉っばもかなり目立つようになっていました 2009.3.15
 
ピクニックの森ではバッドウォッチャーたちに踏みにじられ続けているノウルシの花も開きはじめています

 3月15日(日)のサタデースクールは、都合が悪くて他の日程へ振替えたり、当日になって体調を崩しちゃったりした子がいたりして、結局はリッキ1人になってしまいました。たか爺としては、爺さんが孫を連れて遊びにいくパターンののんびりモードです。
 まずはさくら草公園のサクラソウ自生地へ。アマナの花は全開! その横でサクラソウの葉っぱもかなり目立つようになっていました。ピクニックの森ではバッドウォッチャーたちに踏みにじられ続けているノウルシの花も開きはじめています。
 そのあとピクニックの森へ向かうと、この時期にしてはめずらしく駐車場はいっぱいで、なんだかとても厭な予感… かなり離れた場所へ車を停め、念のためホイッスルとメガホン持参です…
 バードウォッチャーやカメラマンの姿は多いものの、周回路上に三脚を立てている人たちが多くてちょっとひと安心。一般の公園利用者の通行を妨げさえしなければ、これは別に他人がどうこう言うことではありません。普通の状況なら一声かければ、もしかするとフィールドスコープを覗かせてくれたり、いろいろと教えてくれたりするような親切な方もいるかもしれませんよね。
 公園管理者が立ててくれた看板も、さらに数を増やし続けてくれている最中で本当に感謝ですね。今回は非常事態なので仕方ありませんが、こういう看板がやたらと立っている公園なんて本来は大嫌いなんだけれども… 秋が瀬公園をマイフィールドにしている良識あるバードウォッチャーやカメラマンの人たちだって、この日は多分興ざめしちゃって、ピクニックの森にはあまり近づきたくなかったんじゃないのかな。

 
公園管理者が立ててくれた看板                  予想どおり、森の中にもかなりの人たちが入っていました…

 予想どおり、森の中にもかなりの人たちが入っていました… どう見ても森をぬける道の上に収まる人数ではありません… ホイッスルを吹いてメガホンを使っても、公園管理者がパトロール車から拡声器で呼びかけても、まったく動く気配はなし… 帰りには人数はさらにふくれあがり、レンジャクの動きにつられて右から左へと大移動…
 森から出てきてくれた良識あるバードウォッチャーやカメラマンの方たちとは、少し話もさせていただきました。やはり「初めて来たから知らなかった」「事情がよくわからない」という方たちが多かったですね。「通路」=周回路と解釈するか、「通路」=バッドウォッチャーたちがすでに更地にしてしまった森の中もOKと解釈するか、難しいところです。今年はもう今さらになってしまいますが、本当は森の中は「立入禁止」にした方がよかったのかもしれません。この日は午前7時前から、日本自然保護協会自然観察指導員・東京連絡会の方も様子を見にいってくれていました。車のナンバーから見ても、かなり遠くから来ている人たちも多かったようです。
 また、連絡してくれた方がおっしゃるとおり「よくないことを理解していても集団になるとブレーキがきかなくなる」ということもあるようですね。レンジャクしか目に入らなくなってしまっているカルト的な集団の中で、良識あるバードウォッチャーのままであり続けることはかなり難しいのではないでしょうか? バッドウォッチャー同士で内ゲバが起きることもあるようです…
 「毎日来てるけど、今日の人たちはまともなほうだったよ」と教えてくれた人もいました。でも結局、バッドウォッチャーたちが更地にしてしまった場所を大人数でさらに踏み固めてしまいましたよね… 公園管理者が立ててくれた看板やパトロール車からの注意によって、レンジャクのバッドウォッチャーたちによる被害の拡大は、エリア的には多少ふせぐことはできたのかもしれませんが…
 「セリバヒエンソウは全滅だね…」と話しかけてきた品のいいお爺ちゃんは、この森にかなり詳しい方のようです。外来種ですが花の形が「飛燕」なので、鳥が好きな人たちにもファンが多かったんじゃないかと思います。たか爺も好きな花でしたが、もう見られないかなぁ… そういえば、かわいいミズタマソウの群落があったのも、今回更地にされてしまった場所でしたね… 
 リッキは土手の野草摘みより池の生きものさがしの方がいいということだったので、この日は森の喧騒を離れて「たも網片手に池めぐり」。ザリガニの赤ちゃんやおチビちゃんたち、ウシガエルのでかオタマたちはすでに動きはじめていました。
 子どもたちだけで遊びに来ていた子はブルーギルの子どももかなり捕まえていましたが、ウシガエルもブルーギルも「特定外来生物」に指定されているので、お持ち帰りは厳禁ですね。