ワンダースクール通信 1112
化石でワンダー探検隊 Part1 2010.4.22
3月30日(火)と4月1日(木)は、キッズ会員対象の春休み企画「化石でワンダー探検隊」で秩父まで。「探検隊」の名のとおり採集場所までのルートがちょっと危なくて、河原への細くて急な坂道は一列になって下るしかないので、新4年生以上限定・定員各5名です。
参加者は30日が6名、1日が3名の9名。念のため2回とも、キッズアシスタントのリーダーで中学生のあきらに同行してもらいました。ウィークデーなので関越道も秩父市内も渋滞なし。予定より30分以上早く着いてよかったですね。
「落ちるときは、1人で勝手に落ちてくれよぉ〜」
下見から2週間以上経っているのでさすがに雪はとけていましたが、すべりやすい木の橋は1人ずつ渡ってもらいました。昨年は調子こいて渡って、すってんころりんが2人… そんな子に限って本人はセーフでも、誰かを突き落としちゃう可能性もありますからね。
「バカヤロウ!! ポケットから手を出せ!」
両手をポケットに突っこんだまま第1難関の橋を渡って、いきなりたか爺に怒鳴られていたのは、さて誰だったでしょうか? ちょっとわかりにくいかもしれませんが、右上の画像の左上から右下への対角線の右側は断崖になっています…
ここまで下りれば、とりあえずひと安心。でも、風が強かったり土砂降りの雨だったりすると、太い木だってこんなふうに倒れてくることもあるわけです…
河原に着いたら今度はやぶこぎです。草が枯れている今ならまだ通れるけれども、夏から秋にかけては無理ですよね。どこにハチの巣があるかわからないし、マムシだって踏んづけちゃうかもしれないし…
インディジョーンズ的な滝からの流れは浅くて楽勝でしたが、川の水量は下見の時よりも増えていて、採集場所までやぶこぎは続きました。
「化石岩!」
二枚貝の化石だらけの岩は、残念ながら硬すぎてハンマーでは割れません… このまましょって帰って庭石にするしかない!? 採集するなら、右上の画像のようなもの。このかたまりのままでも、上手に割って状態の良さそうなものだけ選んでもいいですよね。
昨年より河原が水没していたので、転石はパスするしかありません。でも、1時間もあれば、二枚貝の化石はいくらでも見つかります。
150万年前の新生代第3期のウバガイやカガミガイの仲間が多いようですが、サルボウやアカガイのような縦にうねのある貝を見つけていた子もいました。たか爺としては、今回は巻貝狙いだったんだけどなぁ…
あとは河原でお弁当。たか爺は時間がもったいなくて、いつも片手におにぎりスタイルです。うろうろと何かを探しながら食べちゃいますね… でも、あきらとタッチのママが作ってくれるこんなお弁当なら、座ってゆっくり食べてもいいかな。毎回見せてもらうだけでも楽しみです。
今回は、昨年も参加しているので新3年生のしゅうやもOKとしましたが、帰りの上りの坂道では「ふぅ… ふぅ…」言っちゃって、体もフラフラ揺らぎます… たか爺の前を歩かせてよかったなぁ… やはり体力的にも新4年生以上が正解のようですね。
そういえば後日、あきこパパが「えっ、化石!?」というタイトルのあきこの絵日記を送ってくれました。これがまたまさしく「化石でワンダー探検隊」そのもので、本当にびっくりでしたねぇ〜。以下、あきこパパの許可が得られたので、全文掲載です。
「はじめて化石を手に持った。すごかった。
1人で化石を見つけた人のかおを見たら、目が光ってた。そして、その人の心の中は、
『やっとみつけたぞ。』
なんていうかんじだと思う。
私は、5つ化石をもちかえった。たかじいが、
『ヒーヒー言ったらおいてくぞ。』って言ったから、5つしかもってこれなかった。本当は、そのばいぐらいもってかえりたかった。
山を上るとき、さかが多くて、すごいつらかった。
おわったとき、たっせいかんがあった。すごくつらくて、すごくたのしかった。」
たか爺が引用すると我田引水的にはなってしまいますが、ワンダースクールのキッズ会員としては、あきこはこの日デビューです。ねりま遊遊スクールではいつも感性豊かな作品を作ってくれていた子なので、この先キッズアシスタントの有力候補かもしれませんね。