ワンダースクール通信 1132
ヤゴさがしとトンボの羽化の観察〜里山体験プログラムC〜 2010.5.26

 NPO法人むさしの里山研究会の会報『里山通信』用の原稿を転載します。

里山体験レポート 52

ヤゴさがしとトンボの羽化の観察

自然体感塾ワンダースクール たか爺

 

 5月5日(水)は、大人10名・中学生1名・小学生6名・幼児4名の21名が参加。小川町の兜川でヤゴさがしです。まずは新井さんにヤゴのとり方を教えてもらってから、川へ入っていろいろな生きものたちを捕まえてもらいました。暑い日だったので、川に入るだけでも気持ちよかったですね。

 

 残念ながら岸辺は草刈り済みで、トンボの羽化シーンは見られませんでしたが、ヤゴはアオサナエ・ヤマサナエ・ダビドサナエ・コオニヤンマ・コヤマトンボ・ハグロトンボ・ギンヤンマ・シオカラトンボなどが見つかっていました。ハグロトンボまでは、指標的には「少し汚れた水にすむ水生昆虫」なので、もう少し深ければ泳いだっていいぐらいの川です。新井さんには、ヤゴの飼い方も教えてもらいました。水生昆虫では、他にコガムシ・モンキマメゲンゴロウ・カゲロウの仲間の幼虫2種・トビケラの巣など。タイコウチを捕まえていた子もいましたね。

 

 魚もメダカ(右上)・ドジョウ・シマドジョウ・モツゴ・ギバチ(左上)・ジュズカケハゼの6種類。エビはスジエビ・ヌマエビの仲間・アメリカザリガニの3種類で、貝はカワニナ・マシジミ・ヒメモノアラガイの3種類見つかりました。ウシガエルのオタマジャクシやトウキョウダルマガエルも捕まっていましたが、「要注意外来生物」のアメリカザリガニや「特定外来生物」指定のウシガエルには、これ以上増えてほしくないですよねぇ…

 

 ワンダースクール組は、午後は嵐山町へと移動。都幾川でまた川の生きものさがしとなりました。アオサナエが水面すれすれで羽化していたり、羽化に失敗して川に落ちていたり… 羽化したばかりのカゲロウ、ニホンカワトンボやダビドサナエ、ウスバシロチョウなども見ることができて、ラッキーでしたね。