ワンダースクール通信 1145
「ニャッキ」と「バブちゃん」〜初夏の森で虫さがし〜 2010.6.23
芋虫毛虫が苦手な方は、このページは見ないほうがいいかもしれません…
毎年5月下旬のザリガニ釣りの際にかなり見かける芋虫毛虫も、今年は発生が遅れているのかと思っていたら、「ニャッキ」と「バブちゃん」は例年より数が少なかっただけなのかな? 探しても見つからない日もありましたが、6月になったら「ニャッキ」たちは大きく成長していました。
「ニャッキ!」
「ブタちゃんだ」
頭の八の字模様から、子どもたちがそう呼ぶのはマイマイガの幼虫です。もう何年もワンダーキッズに在籍している子どもたちが多い水曜は、みんな「手乗り毛虫」がやりたくて奪いあい… 今年は坊主頭の上にのっけて遊んでいる子までいましたね… ソリを入れるよりはかっこいいかも!?
なんだか内輪もめが始まっていた金曜はGood timingで、おもしろかったなぁ〜。以下、たか爺としては子どもたちの「傾向と対策」上、今後の役にも立ちそうです。
「ちょっと手を出してごらん」
たか爺が手の中に隠しておいた「ニャッキ」を、まずはゆうきの手のひらの上にのせてあげました。
「ぎゃぁ〜!」
毛虫とわかった途端に放りだしたので(これは「合格!」)、たか爺はすかさず拾いあげて、今度はさとしにパス。シャツの上に見事に着地です。
「…」
一瞬なにが起こったのかわからなかったようですが、毛虫に気づくとかたまっちゃいました… 反射的にシャツをブルブル振って落とすとか、木の枝でも拾ってはじき飛ばすとか、そこいらの葉っぱをちぎってその上にのせてポイするとかするだろうと思っていたんだけれども…
「とって… とって…」
なんて言われても、他の子どもたちにはなぁと思って見ていたら、今度はなんとだんの手が伸びましたね。
「痛ぇっ!」
毛虫をつかんで無理にとろうとすれば、かたい毛は指に刺さります… 細くてすぐに抜けちゃうし毒もないので「ニャッキ」なら大丈夫ですが、こういう場合はやっぱり他の方法で助けてあげないと、犠牲者が1人増えるだけだなぁ…
「毒はないから、持っても大丈夫だよ」
最後に種明かし。だんとゆうきは喜んで触りまくっていましたが、さとしはおそるおそる。まあ、日曜はゆうとたろうしか触れませんでしたけれどもねぇ…
最近はアレルギーの子も増えているので、絶対に大丈夫とは言い切れませんが、とりあえずこの10年で何百人もの人たちが触っていても、今のところクレームはきていません。でも、もし何かあったら即連絡してくださいね。毛虫なのにワンダースクールの子どもたちには弄ばれてしまうので、「やっぱり毒はもっていたほうがいいよなぁ」というふうに進化しているかもしれない!? 一応ドクガ科の毛虫だし、1齢幼虫は毒毛をもっているようですからね。
全身にロウ物質をまとったなんとも不思議な生きもの「バブちゃん」は、ハバチの仲間の幼虫です。右上の画像は、身にまとったロウ物質を子どもたちがちょっと吹き飛ばしちゃったあとですが…
今年こそ飼ってみて、無事羽化したら何バチか師匠に見てもらおうと思っていたのに、13日にはゴマギの葉の上に抜殻が多くなっていました。抜殻のほうは、ライターでちょっと実験。一瞬で跡形もなく燃えつきてしまいますよね。