ワンダースクール通信 1153
ホタル狩り〜里山体験プログラムH〜 2010.7.13

 NPO法人むさしの里山研究会の会報『里山通信』用の原稿を転載します。

里山体験レポート 57

ホタル狩り

自然体感塾ワンダースクール たか爺

 

 今年の「ホタル狩り」は7月3日(土)に開催。大人21名・小学生14名・幼児3名の38名が参加してくれました。
 集合は午後7時。まずは新井さんにホタルの話をしてもらって、まだ少し明るいうちからナイトウォーキングにスタートです。いつ雨が降ってきてもおかしくない状況でしたからね。
 毎年大人気のプログラムですが、昨年は雨天中止… 末野のホタルは、養殖したり特別に保護したりしているわけではありません。しかも梅雨時のスポット的に雷雨に見舞われやすい時間帯に出てくるわけで、見ることができるかどうかは本当に参加者の「運」次第!? いや、自然の状況次第ですよね。

 

 街灯ひとつない場所なので、歩きはじめてしばらくすると本当の真っ暗闇となりました。連日の雨でアスファルトの道の上には水が流れています。直前の下見の際にはマムシの子もいたようです… このナイトウォーキングだけでも、今の子どもたちにとっては貴重な体験になりますよね。
 何年か前にゲンジの乱舞が見られた奥の沢沿いでは、3〜4匹程度だったかな。ゲンジボタルは本当に優雅に飛んでくれます。とりあえずは、ホタルを見ることができてひと安心…
「わざわざ遠くから見に来てくれるんだから」
 たけのこ掘り以上に、新井さんには毎年心配をかけてしまっていますからねぇ… 駐車場所の草刈りだけだって、相当大変な作業なのに…
 お天気もどうにかもってくれて風もないので、今年はこれからがお楽しみ。奥の沢からUターンしてトンボ公園まで戻ってきたら、なんとも幻想的で素晴らしい光景が待っていましたね。
 道から見ると奥の沢沿いではたくさんのゲンジボタルが舞い、道側や道の下の斜面ではヘイケボタルが光っています。ゲンジもヘイケも一箇所でこんなにたくさん見ることができたのは、寄居にホタルを見に来るようになってから初めてですねぇ〜。駐車広場にも飛んでいて、子どもたちにとまってくれたサービスのいいホタルもいました。
 新井さんによると、解散後30分としないうちに末野は本降りの雨になったようです。今年は本当にラッキーでしたね。これだけ出てきてくれると、参加者の方たちも充分満足してもらえたと思います。毎年こうだといいんですけれどもねぇ…