ワンダースクール通信 1170
秋の生きものさがし 2010.10.21

 
完全に干上がったザリガニの池 2010.9.1           少しだけ水が戻りました 2010.9.19

 9月1日(水)と3日(金)、「全国トンボ市民サミット」と「自然観察を楽しむアート展」をはさんで13日(月)と19日(日)は、ピクニックの森で秋の生きものさがしです。今年の夏は猛暑で雨も少なかったため、池の水位はかなり下がっていました。
 でも、そのおかげで今年はカが少なくて助かりましたね。例年だと、立ちどまるとすぐにヤブカの猛攻にあって、あっという間に蚊のレストラン状態です…。この時期は周回路を歩いているだけでも警告に出てくるスズメバチも少なく、池に水を飲みに来ていたり、涸れはじめた樹液やヤブガラシの花に来ていたりする程度でした。
 ザリガニの池は完全に干上がって草が生え、底の泥も乾ききってひび割れています。普段は入れない場所に入れるわけだから、ワンダースクールとしてはこれはもう、池の中を歩いてみるしかありませんよねぇ〜。

 
だんがつかまえたニホンアカガエル 2010.9.3

「イモリ!」
 これはこうへい…。
「おいおいおい…。6年生だろ…。」
 干上がった池の中を歩くと、ちょろちょろ逃げていくカナヘビが多くて、アカガエルも見事なジャンプで逃げていきます。つかまえられなくて遊ばれていた子のほうが多かったけどね…。

 
ノシメトンボ 2010.9.13                       アオイトトンボ 2010.9.19

 少しだけ水が戻った19日には、シオカラトンボや赤トンボの仲間が集まっていました。稲刈りのあとの田んぼの水たまりに近い環境になったので、産卵に来たようです。ギンヤンマもいて、捕虫網をかまえたお爺ちゃんにも会いました。
「イトトンボだよ。」
 なんでも「へんな虫」にしてしまうゆうきには、だんが教えてくれていましたね。 

  
オニグルミ 2010.9.3       カラスウリ 2010.9.19       泥投げは5・6年生でもやるのかぁ…。まあ、いいけどね。

 オニグルミも池の中から採れるわけで、たか爺は大収穫!? 処理は大変でしたが3個は味見させてもらって、あとは工作用です…。アート展でも飾らせてもらいました。カラスウリはまだ「スイカ!」状態でしたが、そのまま飾っておけば黄色からだいだい色に変わっていく様子も楽しめます。

 
アオバハゴロモ 2010.9.1     「ハゴロモ使い」

 毎年「ハゴロモ使い」で遊ばせてもらっているアオバハゴロモは、今年は少なくて、スケバハゴロモやベッコウハゴロモもあまり見つかりませんでした。今年は発生が早かっただけなのかな?

 
調子こいて全員で泥にはまって大騒ぎの日も…        メダカの池のモノサシトンボ 2010.9.3 

 ギンヤンマやシオカラトンボが産卵に来ていたメダカの池では、調子こいて全員で泥にはまって大騒ぎの日も…。泥に靴をとられて大泣きしていた子もいましたが、底なし沼の恐怖体験といったところでしょうか!? たか爺は久しぶりに楽しませてもらいましたよ。
「5年生でもはまるかぁ…。」
「だって、こんなとこ初めてだから。」
 これはたくまですが、確かにそうだろうな。まあ、こういう場所に不用意に踏みこむとどうなるか、これで学習できましたね!?
「靴ぬいで、靴下もぬいでから、順番に洗えよぉ…。」
 泥を落とすときもみんな、そのまま足にチャポチャポと水をかけるだけじゃねぇ…。学校の上履きぐらいは、いつも自分でちゃんと洗っているのかなぁ…。
 で、洗いおわったら今度はまたごていねいに濡れた靴下まではくわけかぁ…。自分が気持悪くなければいいけどさぁ…。まあ、最後まで笑わせてくれました。
 19日には、コジュケイの親子が草やぶの中を走り回っていましたね。

 
ホテイアオイ 2010.9.1                       雨乞いするアマガエル!? 2010.9.1

 バーベキュー場の池も半分干上がっていて、ガマの穂も採り放題です。一度は持ち帰って、飾っておくとどうなるか見ておくのもいいかな。この池には外来種のホテイアオイもあったんですね…。ガマの葉っぱにはアマガエルがたくさんいて、雨乞いをしておりました!?
 この池に限らず水位が下がった池で一番元気だったのは、特定外来生物のウシガエルのオタマジャクシたち…。タッチなら素手でもつかまえられます。ブルーギルの子どもやヤゴまでつかまえていました。
「メダカつかまえた。」
 これは、網でやはりブルーギルをつかまえていたさとしです…。

 
ミツバチの巣 2010.9.3                      おケラちゃんの「おまえの○○○○これぐらい」!? 2010.9.1

 ミツバチは昨年までの木とは違う木に巣を作っていましたが、人に襲われるかオオスズメバチに襲われるか、どちらが先になるでしょうか…。近くでおケラちゃんを見つけていた子もいましたね。

  
ハラビロカマキリ 2010.9.3   クサキリ 2010.9.1         たまみが見つけたショウリョウバッタモドキ 2010.9.19

 バーベキュー場の小さな原っぱには、今年もバッタやキリギリスの仲間たちが集まっています。オンブバッタ・ショウリョウバッタ・コバネイナゴ・ウスイロササキリが多くて、クサキリやクビキリギス、コカマキリも見つかります。成虫で越冬するクビキリギスはまだ幼虫も多かったですね。
 たまみが見つけてくれたショウリョウバッタモドキは、この小さな原っぱでは初めてかな。ショウリョウバッタのメスが見つかった日はもちろん、「ギッタンバッコンこんにちは」でも遊ばせてもらいました。
 カナヘビも多かったけれども、日曜はるかしかつかまえられませんよねぇ…。

 
ウスバキトンボ 2010.9.1                     ヘクソカズラの匂いは?

 池のまわりには、ウスバキトンボも群れ飛んでいました。でも、飛んでいるトンボは、あきらとタッチぐらいにしかつかまえられません。指先に赤トンボをとまらせていたのは、るかでした。
 「トマト」「大根」「ピーマン」など、ヘクソカズラの匂いはやはり野菜系が多かったかな。そろそろ名前を変えてあげたいところですね。