ワンダースクール通信 1231
初夏の森で虫さがし Part3 2011.7.22
6月11日(土)・12日(日)のサタデースクールは子供の森。「初夏の森で虫さがし」です。11日はあきらがアシスタントに来てくれました。
まずはスズメバチが集まる駐車場の木で、いつものように女王バチを捕まえて子どもたちに見てもらいます。やはり迫力が違うので、オオスズメバチが一番ですよね。たか爺は、リリースするときの重〜い羽音も大好きでねぇ…。カップのふたを開けてあけ口を上にしてあげると、ゆっくりのぼってきて縁にとまってから飛び立ちます。とてもきれい好きなので、縁にとまったまま触覚や足のお手入れをしてから飛びたつ女王様もいて、実に堂々としたものです。
「ロウ毛虫」のハバチの幼虫でも遊ばせてもらいました。たか爺としては「手乗り毛虫」のマイマイガの幼虫が見つからなくて残念…。子どもたちの反応が楽しみだったんだけれどもなぁ…。
ミズイロオナガシジミは、11日が今年の初見となりました。両日とも例年どおりのポイントで4〜5匹は見ることができましたね。
12日にはボロボロになったアカボシゴマダラの春型も。完全に定着してしまった「要注意外来生物」で、在来種のゴマダラチョウとの競合が心配されています。今年は今のところゴマダラチョウよりも多い感じで、この先どうなることやら…。
樹液には、ルリタテハの姿も増えてきました。12日にはコクワガタのメスも1匹です。
「宝の山」のオオブタクサは生い茂り、ちょっとした探検気分。葉っぱの上にはヤブキリやヒメギスの幼虫たちの姿が目立ちます。
そういえば、11日に転がっていたまだきれいなモグラの死体は、12日には消えていました。何者かが運び去って食った? 今年は、カエルはかなり少ないけれども、トウキョウダルマガエルの溝近くにあったヒバカリらしきヘビの死体も、しっぽのほうがちょっと残っているだけであとは骨になっていました。これも後日消えていたので、もしかするとたか爺みたいに一瞬持ち帰ろうかどうか迷ったりする人間が拾っていったのかもしれません!? たか爺の場合は他の子どもたちにもその場で見せたいとか、持ち帰ると奥さんに家を追い出されるかもしれないとか、骨格標本を作るのはけっこう大変だよなぁとかいろいろと考えてしまって、さすがにどちらもパスしておきましたが…。
池では、「生きた化石」という人もいるホウネンエビが大量発生! 何年ぶりかな? 池とはいっても秋から春にかけては干上がっていることが多いので、農薬を使わない田んぼの環境に近いわけです。それにしても、泥の中で何年も乾燥に耐える卵ってすごいですよね。
ひらひらと背泳ぎで泳ぐ姿はなんとも優雅なので観賞用に飼いたいところですが、寿命は短くてすぐに死んじゃうからなぁ…。まあ、ホタルといっしょで夏の風物詩といったところかな。一般にはあまり知られていない生きものかもしれませんが、たか爺が初めてこの不思議な生きものに出会ったのもこの池でしたねぇ〜。今は毎年寄居の田んぼで楽しませてもらっています。
カイエビの仲間を見つけてくれたのは、りきだったかな。甲殻類なのに甲殻をもたないホウネンエビと違って、透明な二枚貝のような甲殻をもつこれまたなんとも不思議な生きものです。ホウネンエビよりさらにレア!?
アカガエルには逃げられてしまって誰も捕まえられませんでしたが、アマガエルやトウキョウダルマガエルでも遊ばせてもらいました。右上は、ちょっとかわいそうなつかみ方だったけどねぇ…。
帰りにはクワの実摘みも。左上の幼虫と成虫は、「幼虫図鑑」で教えてもらってクワキジラミと判明。たか爺は毎年幼虫は見ていて、ずっとハゴロモの仲間かと思っていました…。成虫もヨコバイかなぁと思ったら、キジラミだったかぁ…。