ワンダースクール通信 710
彩湖のワカサギとり大会 2006.5.1
17日、まずは3匹ゲットです。右の写真は目のテスト!? ワカサギ、何匹見えますか? 10匹以上は泳いでいますよ。
4月17日(月)は彩湖。毎年この時期には、ワカサギが出ていないか確認しに行くことにしています。一昨年、昨年と空振りだったので、3年前だけの一時的な現象だったのかとほとんど諦めかけていたら、今年はいましたねぇ〜。たか爺はとっさに、子どもたちに持たせていたたも網を借りてひと振り。まずは3匹ゲットです。
あとはもう28日(金)まで、ひたすら3年ぶりの「彩湖のワカサギとり大会」! 湖岸に沿って泳ぎ回るワカサギの群も、「春の生きもの」には違いない。しかも、今この時期にしかできない「旬」の遊びですからね。
ワカサギはサケ目キュウリウオ科、シシャモと同じキュウリウオの仲間です。サケやアユと同じサケ目なので、産卵期には群を作って川をさかのぼります。彩湖のワカサギも流入口から荒川を溯上するはずですが、湖岸で産卵することもあるようです。今回は、日没後の産卵に備えて、湾のようになった場所に集まっていることが多かったかな。
とりあえず結果発表と22日(土)までの様子です。サタデー・スクールの@コースとBコースの子どもたちには、やらせてあげられなくて残念でしたねぇ…
第2回「彩湖のワカサギとり大会」個人別成績 優勝 こうへい 23匹 4年生 キッズ月曜 準優勝 りょう 22匹 5年生 キッズ木曜 第3位 わかな 15匹 4年生 飛入り参加 第4位 さら 12匹 3年生 キッズ金曜 第5位 あきら 10匹 4年生 キッズ水曜
この5人は、ワンダースクールの「ワカサギとり名人」として認定です。
ワカサギの群を見つけたり、群の動きを追い続けられる目、目と連動してさっと網を出せる反射神経、すばやく網を振りきる瞬発力をそなえた子どもたちですよねぇ〜。何十匹何百匹と岸辺に群れていたって、非常に敏感なので、危険を察知するとすぐに深場へ逃げこんでしまいますからね。1年生なのに3匹のゆうた、2匹のまさとも大したものです。
逆に、1匹も捕まえられなかった子は8名。TVゲームは控えめに、普段からもう少し体を動かしたほうがいいんじゃないのかな。
「Wゲット!」
17日(月)、今回優勝のこうへいです。ゆうたも続きました。短いたも網だったので、杭まわりで待伏せ作戦。こうへい7匹、ゆうた3匹。2人とも真剣な表情で集中していましたね。ゆうたは、追いかけても1匹捕まえていました。
19日(水)は言い訳のオンパレード… あきらは10匹でしたが、それ以外の6人は1匹も捕まえられません。言い訳よりも、どうしたら捕まえられるのか、考えたほうがいいんじゃない!? 翌週リベンジする気もなくて、ちょっと情けない子どもたちでしたねぇ…
「ずるいな、みのっち。長い網で…」
これは、2年生のこうへいです。1匹も捕まえられないのは、網のせい? ほとんど変わらない長さだし、月曜の子どもたちは短い網でも捕まえていますよね。
「ずるいよ、たか爺」
これは、危ないので子どもたちは入れられない場所へ入ったら、ゆうです。場所のせい? たか爺、この日は25匹。大半は子どもたちと同じ場所で捕まえています。都会育ちのアシスタント、りょう兄は意外と苦戦して、3匹に終りましたけれどもねぇ…
「風がなければなぁ…」
風のせいにしていたのは、アッキーです。どうせならみんな、たか爺にも予想できないような、もう少しまともな言い訳を考えろよな!?
20日(木)は待伏せ作戦で、2年生のごうが5匹。勢いあまってドボンでしたが… たか爺37匹、りょう兄6匹。
21日(金)は、強風で波が高く、ワカサギの群も湾の片隅へと押しやられてくる感じでした。水面が波立ってワカサギも見えにくいけれども、ワカサギにもこちらが見えにくい!? たか爺40匹、りょう兄35匹、さら12匹、まさと2匹、そう1匹。
「すごい。光ってる!」
これは、そう。
「ジューシーなんだよね。早く食べたいな」
帰りの車で、さらです。今回、たか爺とりょう兄が捕まえたものは、1匹でも自分で捕まえることができた子どもたちで山分けすることにしました。この日は1人25匹ずつ。誰でも釣れるヤマメやニジマスの釣堀でもつかみどりでもなく、食べられる魚を自分の力で捕まえて食べることなんて、実はそう簡単にできることじゃないからね。おみやげも増やしてあげないとねぇ〜。
22日(土)は、ハラグッチーが遊びにきてくれました。今回はアシスタントとしてではなく、ひとりのお父さんとして、子ども2人を連れて飛入り参加です。4年生対決は、わかな15匹、なおと9匹、アス3匹で、わかなが制しました。たか爺52匹、ハラグッチー45匹。ハラグッチーは、ひと網で13匹の記録を作りましたね。左の写真です。
開始早々すべってこけたのはアス。2回もこける… なおとは、どうしてこんな所で溺れちゃう子がいるのか、お手本を見せてくれました!?
子どもたちにワカサギとりをさせているのは、階段状になった場所とゆるやかに傾斜した場所で、一見子どもが溺れる心配なんてなさそうに見えます。湾のようになっているので、ワカサギも産卵のために集まってきて、ちょうどいい。
でも、ただでさえ転倒事故の多い今どきの子どもたち… 事前に注意しておいたって、コケの生えたすべりやすいコンクリートの上に踏みこんで、すべって転ぶ子は多い。幸い今回は、転んでも手が出ない子はいませんでしたが、頭を打ったりしたら危ないですよね。もしそれで気絶しちゃったら、浅い場所でも溺れる可能性はあります。
なおとが見せてくれたのは、もう1つのパターン。ゆるやかに傾斜した護岸ですべって転んであわててしまうと、ぬるぬるしたコケの上でもがくようなもので、どんどん深い場所へと自分ですべりこんでいってしまうんですよね。
「裂け目に指を入れてとまった」
近くにいたハラグッチーがすぐにたも網を差し出してくれましたが、なおとは冷静でした。すべって転んでうつぶせ状態のまま、すべりこみ開始。でもとっさに、張り合わせた石と石の隙間に指を引っかけて、自分の体をキープしました。あわてずに起きあがれば、何の問題もなし。人の助けなんていりませんよね。これが本当の「生きる力」って言うんじゃないのかな!?
彩湖では何年か前に、バーベキューに来ていた家族連れの子ども2人が、不幸にも亡くなってしまいました。すぐに深くなっている場所や水面までの距離がある場所には、現在柵が作られています。残念ながら、万事が万事、これが日本の常識のようです…
たか爺は先日テレビで見たオランダの話を思い出しました。運河の多い国なのに、どこにも柵なんてありません。そのかわり、子どもたちには幼いうちから着衣水泳を徹底的に教えこんでいるとのこと。学校教育で「生きる力」がどうの「命の教育」がどうのって言ったって、なんだかとてもむなしく聞こえてしまうのは、たか爺だけなのでしょうか?