ワンダースクール通信 745
スズキベッコウハナアブ 2006.8.14
昨年の「夜の森探検隊」の際に初めて見つかったベッコウハナアブは、実はたか爺、写真を撮ったあとに採集もしていました。カブトムシ採りに忙しくて、すっかり忘れていましたけれどもねぇ…(「ワンダースクール通信」609参照)
で、sundogさん経由で調べてもらったら、スズキベッコウハナアブであることが判明。埼玉県では2例目の記録になるのかな!? 全国的にもめずらしいアブのようです。(「改定埼玉県レッドデータブック2002」参照)
昨年は、カブトムシの森の林床にいたものを1匹だけ、たまたま子どもたちが見つけてくれました。今年は、7月15日に樹液に来ているものが1匹。19日には3本の木に計6匹。24日までの間、かなりの数を見ることができましたね。
スズメバチの巣に寄生することが知られていて、これまでの採集記録もスズメバチの巣からのものが多いようです。今回は、日没の前後1時間ぐらいの間だけ樹液に来ることがわかったわけですよねぇ〜。
何日か同行してくれたsundogさんの言うように、ちょうど昼と夜の虫が交替する時間帯に活動しているので、目的の虫が昼か夜かどちらかの虫屋さんや研究者の方たちには、今まで見つからなかっただけ!? 明け方にも活動している可能性もあるのかな?
でも、今年で7年目になる「夜の森探検隊」の開催時間はずっと変わらないので、なぜ今まで見つからなかったのか、やはり謎です。まあ、専門家の方たちがもう少し調べて、そのうち発表してくれるかな。