ワンダースクール通信 823
「ムカシトンボ探検隊」〜里山ワンダーA〜 2007.5.14

 
寄居橋の上から見た玉淀湖                    風布川沿いのハイキングコース「風の道」

 4月30日(月)は里山ワンダーで寄居です。
 ワンダースクールからの参加者は大人4名・子ども6名。今回のプログラムは「生きている化石・ムカシトンボを探すハイキング」なので、他にもトンボが大好きなご兄弟や、トンボの勉強をされている方たちが4名参加されていました。
 むさしの里山研究会の新井さんは、トンボの専門家ですからね。たか爺も、一昨年は武蔵嵐山の槻川でサナエトンボのヤゴの種類やアオハダトンボ、それ以降もいろいろと教えてもらっています。なかなか頭には入りませんが…
 まずは、舗装されているけれども里山の雰囲気あふれる道を歩いて、ハイキングコースの入口まで。寄居橋の上から見た玉淀湖の景色もきれいでした。途中、イノシシの子を見ることができた子どもたちもいたようです。
 テリトリーを張っているクマバチも多かったので、捕まえてちょっと遊ばせてもらいました。オスだから刺しません。というより、針を持っていませんからね。写真を撮っておかなくて残念…

 
ミヤマハコベ                             ハナイカダ

 快晴の夏日で歩くと汗ばむほどだったので、風布川沿いのハイキングコース「風の道」に入ると、涼しくてほっとしました。
 ニリンソウ、ツルカノコソウ、タチツボスミレ、マルバスミレの花が多く、ミヤマキケマンやラショウモンカズラ、カントウマムシグサのほかにウラシマソウも咲いていましたね。
 ミヤマハコベは初めて見ました。以前はよく高尾山で見ていたハナイカダの花も久しぶりです。

  

 残念ながら、世界に2種しかいない「生きている化石」ムカシトンボの姿は、今回は見ることができませんでした。たか爺はやはり高尾山で何度か見ていますが、捕まえてじっくりと見てみたかったなぁ… いてもおかしくはない環境なので、今度はヤゴを探してみたいところです。
 ヒガシカワトンボやダビドサナエ、オジロサナエのヤゴは見つかっていましたね。

 

 サワガニを捕まえていた子もいましたが、沢に下りてゆっくりする時間がもう少し欲しかったかな。7月の里山ワンダー「ホタルを探してナイトウォーキング」は夕方からなので、その前にまたちょっと寄りたいところです。8月の「川遊び」も楽しみですよねぇ〜。 

 

 ダビドサナエは2匹が羽化の途中で、これはラッキー! 飼育でもしなければ、そう簡単に見られるシーンではありません。
 一休みした日本の里には、ウスバシロチョウも飛んでいました。

 帰り道は舗装路で山越えです。低学年の子どもたちにはちょっとペースが早かったようで、みんなバテバテ… 歩きやすい道でしたが、往復で5,6キロは歩いたのかな?
 道路脇にはチゴユリやホウチャクソウ。ウワミズザクラやバイカウツギの花も咲いていました。玉淀ダムを渡るときには、飛んでいくヤマセミの姿も見ることができましたね。
  
 里山研究会の事務所の畑で食べた里山ランチは、おいしかったなぁ〜。たか爺もおなかぺこぺこだったので、サクラ寿司のおにぎりしか写真を撮っておかなくて残念…
 シイタケ、カキやクワの葉、ハイキングの途中で摘んだ野草の天ぷらは、揚げたてをサクラとカレーのお塩でいただきました。Tさんが摘んできてくれていたワラビは絶品!
 他にもお漬物や焼きシイタケ、ミント水。子どもたちが収穫させてもらったラディッシュも丸齧りです。「おいしい!」に決まっているよね。おなかも一杯になって、子どもたちが元気を取りもどしたところで帰途につきました。