ワンダースクール通信 839
田んぼの生きものしらべ〜里山ワンダーD〜 2007.7.11
6月24日(日)は寄居の田んぼへ。今回はワンダースクールだけで「田んぼの生きものしらべ」です。一応「参加者3名以上で開催」のオプショナルコースですが、たか爺が行きたくて…
アシスタントのはるかも遊びに来たので、こうきとのぞみを連れて4人で行ってきました。爺さんが娘と孫2人を連れて遊んでいる感じ!?
午後から雨になったので、車でお弁当を食べてからちょっと虫さがしも。車を停めた場所の近くだけでもいろいろ見つかりましたね。
ちょうど2週間前にみんなで田植えをした田んぼでは、まずはシュレーゲルアオガエルやアマガエルがお出迎えです。あのマシュマロに包まれた卵から孵ったオタマジャクシたちも、元気に泳いでいました。
でも、このままどんどん休耕田が増えていけば、そのうちいなくなっちゃうんだろうなぁ… シュレーゲルアオガエルは、秋が瀬のトウキョウダルマガエルやニホンアカガエル同様に『埼玉県レッドリスト2007(動物編)』に載っていて、「地帯別危惧」種になっています。
田んぼの中を覗きこむと、もうすでにかなり大きくなったコガムシの幼虫たちが目立ちます。もちろん成虫もいますよね。幼虫は立派な大あごを持つ肉食なのに、成虫は水草や藻を食べる草食というのも、なんだか不思議な生きものです。
コシマゲンゴロウやコマツモムシも見つかりました。ミジンコかと思った2oぐらいのやつはチビゲンゴロウ?
ホウネンエビはかなりいましたが、一昨年の「田んぼの生きものしらべ」で見つかったカイエビやカブトエビは、残念ながら今回は見つかりませんでしたねぇ…
畦から水面へと逃げていったクモは、田んぼに多いキクヅキコモリグモ。卵のうを糸疣にくっつけています。イナゴの幼虫を捕食中のやつもいましたが、すごいですよね。水面の上ですからねぇ〜。
生きものの名前に関してはかなりいい加減なたか爺ですが、これはきどばんさんに確認してもらっているので大丈夫… いつも感謝です!
斜面林側で円網を張っていたのはコガネグモ。このクモも残念ながら最近は減っているようで、『埼玉県レッドリスト2007(動物編)』では「絶滅危惧TB類」になっています。「近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの」…
はるかがネムノキの幹で見つけてくれた卵塊は、タテハチョウかエダシャクの仲間なのか不明のままです。
クズの葉っぱには、おなじみさんのオジロアシナガゾウムシ。ナナフシモドキもいました。こうして見ると緑色型は、クズの葉脈にもうまく隠れている感じ?
「人面ガ!」
昼に活動するガはきれいなやつが多いけれども、キンモンガの白色タイプはシロモンガだなぁ… でも、なんだか愉快なおばけの顔に見えるところがグッドです!?
トホシオサゾウムシも見つかりました。
子どもたちが摘み食いしていたおいしいキイチゴはクマイチゴ? まあ、おいしければそれでよし。コウゾの実もなかなか美味でしたね。
雨脚が強くなってきたので玉淀河原はあきらめ、後半は川の博物館へ。
クサガメとアメリカザリガニを自由に触って遊べる「タッチプール」が子どもたちの人気を集めていました。たか爺も「生きた魚の展示室〜渓流観察窓〜」がお気に入りですが、博物館としてはちょっとさみしい話かな!?