ワンダースクール通信 841
いろいろ出てきましたね〜初夏の森で虫さがし〜 2007.7.13
6月27日から30日は子供の森。「初夏の森で虫さがし」です。
27日(水)は、トイレの前でベッコウバチがお仕事中。すでに麻酔注射済みのオニグモを巣穴へ運ぼうとしていました。つかんだりしなければ刺すことはないので、ちょっと観察です。卵はクモの体の上に産みつけるようですね。
駐車場脇のクヌギの木に近づくと、ブンブンとものすごい音が響いてきます。左上の画像のミツバチの巣の奥から聞こえてくる羽音です。
周回路上のエノキにある巣の方もすごいことになっていて、外側までびっしりとミツバチたちがはりついています。でも、ちょっと目立ちすぎ!?
ハチの巣と聞いただけで大騒ぎする人たちが多いので、そのうち駆除されちゃうかなぁ… なんて思っていたら案の定、30日には駆除の真っ最中でした… なんだか素人っぽいやり方かな?
右上の画像は帰りに撮ったものですが、巣へ帰ってきたハチたちが周りをブンブン飛びかっていましたね。
上の画像は28日と29日のものですが、こんな状態でもハチを手でつかんだり巣をいたずらしたりしなければ大丈夫なので、毎日子どもたちとしばらく観察させてもらいました。そう簡単に目の前で見られるシーンではありません。
「おしくらまんじゅうしてる」
これは、金曜のかずでしたね。Good!
水曜の子どもたちは次から次へといろいろ見つけてくれちゃうので、たか爺はもう大変です。メンバーは入れ替わっているのに、水曜コース始まって以来の伝統かな? なんだか不思議ですね。
でも、虫ちゃんたちは待っていてくれないので、確実に確認できるのは幼虫ぐらい!? 嫌いな人にはごめんなさいですが、たか爺は芋虫毛虫も大好きなんだよねぇ…
上の画像は、左からモンシロドクガ・ホシヒメホウジャク・クロキシタアツバ。この日子どもたちが見つけた幼虫たちです。確認してくれた一寸野虫さんに感謝! モンシロドクガ以外は「手乗り!」OKですよ。
おケラちゃんはあきらが見つけてくれました。土の中だけではなく、水・陸・空も制する「ハイパー昆虫」です。大きなおめめがかわいいけれども、アオカミキリモドキには触らない方が無難かな。
オナガバチの産卵はピークを過ぎたようで、この日は1匹だけ。30日には、「キリンさん」のポーズの産卵シーンをゆっくり観察することができました。
ホソアシナガバチの巣は2つとも、働きバチたちがご登場。別の場所でももう1つ見つけました。このままヒメスズメバチや人間(!)に見つからず大きな巣になっていってくれると、秋にはたか爺のコレクションが増えるんだけれどもなぁ…
28日(木)は、駐車場に車を停めると目の前の木にアオダイショウ。一見マムシ柄の幼蛇です。夜に会うとマムシのふりをして威嚇姿勢をとることもありますが、まだ明るいと逃げ足も速い!?
歩きはじめると今度は、チャイロスズメバチの女王バチが目の前を通過! すぐ笹藪の中へと消えていきましたが、3年前に初めて目撃した時と同じ場所です。
「幻のスズメバチ」とは言っても、一昨年は普通に見られたし、昨年は埼玉県内で大発生!? まだ樹液では見ていませんが、今年もこれから会えるかな?
「白い物体!」
「すごいジャンプ力」
子どもたちのかっこうの遊び相手になってくれるアオバハゴロモの幼虫たちも、この時期目立ちますよね。
アカトンボの仲間も増えてきました。左は16日のコノシメトンボで、右は28日のノシメトンボです。どちらも羽の先が黒いのでわかりやすいけれども、どこが違うかわかるかな?
「アキアカネだ」
30日には、アカトンボの種類が調べやすい検索下敷を使って子どもたち自信に調べてもらいましたが、正解! そういえば、今年はまだミヤマアカネは見ていませんね。
「びくったぁ〜!」
これは、金曜のかず。たか爺の「カナブンロケット攻撃!」です… シロテンハナムグリばかりだった樹液には、カナブンも増えてきました。
29日(金)には、アカアシオオアオカミキリが今年初登場。『埼玉県レッドリスト2007』では「準絶滅危惧」ですが、「夜の森探検隊」の常連さんでうじゃうじゃといるので、滅多に見ないシロスジカミキリと同じランクというのもなんだか変な感じです。自然光での写真は初めてかもしれません。
木の上の洞にいた大型のクワガタはヒラタのようでしたが、たか爺流二刀流の準備をする間もなく、すぐ奥へと隠れてしまいました…
お食事中の毛虫ちゃんはシロヒトリ。ヒトリガの仲間の幼虫は地面をせかせか小走り気味のやつをよく見かけますが、これは刺さないから大丈夫。ぬいぐるみみたいでかわいくてしかたがないのは、たか爺だけ?
ツマトビキエダシャクは、木陰の笹の葉の上で雨をしのいでいましたね。
30日(土)にはビロードカミキリ。キボシカミキリやナガゴマフカミキリも見つかりました。写真はいまいち… サービスがよかったのはアゲハです。羽化したてかな?
「匂うよ」
アシスタントに来てくれたハラグッチーは、新しい樹液ポイントを鼻で見つけてくれましたねぇ〜。やはりハラグッチーが見つけてくれたナナフシモドキでも、子どもたちはひと騒ぎです。
トウキョウダルマガエルの手づかみは、子どもたちはああだこうだと言っているだけで、結局誰も捕まえられません。たーしがザリガニを捕まえただけ。
「作りもの?」
これは誰だったっけ?
「見てわからんかぁ…」
誰かが捨てたアトラスの死体です…
ちょっと早いけど、子どもたちは毎日、七夕飾り用の笹もおみやげですね。