ワンダースクール通信 874
オオスズメバチと記念撮影!? 2007.11.8
オオカマキリ ハラビロカマキリ
10月13日(土)は、わんぱく探検隊「昆虫の世界を知ろう!」Part3の講師役でピクニックの森。今回は「秋の昆虫の世界」です。
ちょっと心配していた虫ちゃんたちも、やはり午前中だとかなり見つかります。バッタやキリギリス、赤とんぼの仲間たち、子どもたちもいろいろと捕まえていました。たか爺はカマキリ担当!? コカマキリ、オオカマキリ、ハラビロカマキリの3種類とそれぞれの卵のうも見つかりましたね。
多分カキドオシを食べているのではないかというハッカハムシは、たか爺も初めて見ました。Tさんが教えてくれたミナミカマバエも、写真を撮っておかなくて失敗したなぁ… カマキリみたいな鎌をもつ小さなハエです。「昆虫の世界」は本当におもしろいですよね。
子どもたちの人気者! 帰宅してから昆虫ゼリーをあげたら、すぐみんなでかぶりついていました。
今年は、たか爺のスズメバチの師匠sundogさんが忙しすぎて、スズメバチの蛹を食べられなくて残念でした。ちびっこ探検隊のスタッフの方が用意してくれた韓国産の虫の蛹の缶詰は、虫の味そのものだったしなぁ…
でも、sundogさんが持ってきてくれたオオスズメバチのオスバチたちは、子どもたちの人気者! なんといっても世界一のスズメバチを手に持って遊べるわけですからねぇ〜。
新女王と交尾するためにこの時期だけ産まれてくるオスも、手でつかむとお腹を曲げて刺そうとします。ところが、スズメバチの毒針は産卵管が変化したものなので、残念ながらオスには針そのものがない… 昆虫ゼリーをエサにして湿度さえ保ってあげれば、簡単に飼うこともできるので、持ち帰った子も多いようです。
たか爺も4匹もらってきましたが、帰宅してから昆虫ゼリーをあげたら、すぐみんなでかぶりついていました。オスバチ同士はライバル関係だと思っていたら大間違いで、むしろ仲がいい!? 寝る前にはみんなで頭をくっつけあっていたりして、とてもかわいいです。きれい好きなので、メスよりも長い触角や足の手入れも怠りませんよね。
自分の顔のすぐ近くまで持ってくることができた子どもたち
こんな機会は滅多にないので、翌14日から20日まで、ワンダースクールの子どもたちとも遊んでもらいました。オオスズメバチと記念撮影です!?
上の3人は、自分の顔のすぐ近くまで持ってくることができた子どもたち。逆に、刺さないとわかっても触れなかった子は2人だけでした。なんだか悲愴な顔をしてつかんでいる子もいましたが、やはり大人よりも子どもたちの方が「やわらか頭」ですよね。
「オス?」
水曜のつくるにはすぐ見破られてしまいましたが、これは大したものです。大人でもハチ=刺すと思っている人が多いし、オスは刺さない(刺せない)ことを知っている人は意外と少ないかもしれません。
「ちょっと黄色いね」
あきらも、色の違いに気がつきました。
「かたかった」
「くすぐってぇ〜」
「(噛まれても)痛くねぇ。きもちいい!」
虫1匹つかむにしても、つかむ力が弱ければすぐ逃げられてしまうし、強すぎれば虫をつぶしてしまうかもしれません。力の加減を知らない子どもたちが増えていますが、幼い頃に虫を捕まえたりつかんだりして遊んだことがない子どもたちなのかな?
「かわいい」
「飼いたい!」
「おれもおれも!」
今まで怖いとしか思っていなかったオオスズメバチだって、実際に触ってみるとかわいいものです。
刺さない(刺せない)とわかったハチをつかんでみたら、「かわいい」と思うようになっていく子どもたちを見ていると、動物にしろ植物にしろ、生きものを触ってみることがどうして大切なのかよくわかります。Love
is touch touch is loveって、ジョン・レノンの歌にもありましたよね。ちょっと古いか… これは必ずしも人間の男女や親子の関係に限ったことではないようです。
もっとも、飛んでいる状態でスズメバチのオスメスを見分けることは不可能に近いので、よい子のみんなは決して真似しないでくださいね!?