ワンダースクール通信 967
「赤とんぼ調査」にはならなかったかなぁ… 2008.10.23
胸の2本目の線の先がとがらないナツアカネの♂ 胸の2本目の線の先がとがるアキアカネの♀
10月1日(水)・2日(木)はピクニックの森です。最も田んぼに近い環境と思われるバーベキュー場の池周辺にあたりをつけて、全国トンボ市民サミットの「全国一斉赤とんぼ(アキアカネのマーキング)調査」をワンダースクールのメインフィールドでもやってみようと思ったのだけれども、調査にはならなかったかなぁ…
水曜は気温23℃。まずは池のガマの穂に止まっていた赤とんぼをたか爺がゲットしました。アキアカネの♀です。池の近くにはかなりの赤とんぼが飛んでいました。高すぎて無理かと思っていたら、あきらとゆうだいはジャンプしてゲット! やるなぁ〜。ナツアカネの♂とアキアカネの♀です。
羽の先が茶色で、胸の2本目と3本目の線が平行なノシメトンボの♀ ナツアカネの♂
開けた草はらのほうにはとまっている赤とんぼも多く、採るのは子どもたちに任せてたか爺は記録係に徹することにしました。でも、イメージとは違って意外と敏感なやつが多く、また1度飛びたつと同じ場所にはもどってきてくれません。
結局、あきらが3匹、タッチ、ゆうだい、きょうすけが2匹ずつ、だいち、こうき、ほうせいが1匹ずつの12匹… たか爺の1匹を入れても13匹で、アキアカネの♀10匹、ナツアカネの♂2匹、ノシメトンボの♀1匹という結果でした。一応、「全国一斉赤とんぼ調査」事務局へは報告しておきましょうか。
アキアカネの♀はお腹の先から卵が出ているものが多く、卵を産むところを観察させてもらうこともできましたね。
アキアカネの♀のお腹の先から出ている卵と卵を産ませている子どもたちです
笑わせてくれたのは、草はらの奥まで踏みこみすぎた3人。草に隠れていたアシナガバチの巣を刺激してしまったようです。子どもたちが通り過ぎたあと、働きバチたちが次々とスクランブル。草やぶの中から飛び出してきます。アシナガバチだって刺されりゃ痛いし、毒性はスズメバチと同じだからなぁ…
「ハチだ!」
いち早く気づいたきょうすけは、さっさと脇をすりぬけて戻ってきました。さすがですね。ところが、もたもたしているうちに飛びまわるハチの数も増え、ほうせいとゆういちろうはもう戻れません…
「そっちから回って出るしかないな。」
人の踏みあとより奥へ踏みこんだからには、自分たちで道を切り開いて出てくるしかないわけですね。
「ヘビ踏むなよ。また蜂の巣があるかもなぁ〜。」
これは、たか爺のはなむけの言葉!? おそるおそるやぶこぎしながら2人とも無事生還です…
タッチが見つけてくれたシマヘビとネットインしたヒバカリ
タッチはなぜかヘビに縁があるようで、将来大金持ちになるかもしれません!? この日は立派なシマヘビを見つけてくれました。ヒバカリはネットイン。網の中でおとなしくしていたヒバカリも外へ出すと少々ご機嫌ななめで、捕まえようとすると一応噛みつこうとしてきます。
「さっと頭をつかむんだよ。」
たとえヒバカリでも、言われたとおり相手の動きをよく見てすばやく一回でつかむとは、なかなか大したものでしたね。空手とあい通じるものがあるかな。このヘビは『埼玉県レッドデータブック』で絶滅危惧U類。でも、瞬時にヘビの頭をつかんで捕まえられる子は、すでに全国レベルで絶滅危惧T類あたりでしょうか!?
草はらの中のイシミカワの実 あきらが見つけてくれたキセルアザミ
木曜は気温24℃。赤とんぼたちはかなり上のほうを飛んでいて、下にはおりてきません。ウシガエルの子ガエルが多い池で、子どもたちはひたすらカエルとりでしたね…