ワンダースクール通信 964
秋の生きものウォッチング〜里山体験プログラムK〜 2008.10.12

 NPO法人むさしの里山研究会の会報『里山通信』第74号用の原稿を転載。

里山体験レポート 23

秋の生きものウォッチング 里山体験プログラムK

自然体感塾ワンダースクール たか爺

 
ビオトープ池のアキアカネ           トンボの里公園のマユタテアカネ

9月23日(火)の「秋の生きものウォッチング」へは、大人4名とワンダースクールの子どもたち5名の9名が参加してくれました。まずは男衾トンボの里公園で、トンボやバッタとりです。
 アキアカネはまだ木の上の方の枝先にとまっていて、なかなか下にはおりてきてくれません。飛んでいるウスバキトンボのほうが多い感じです。アオイトトンボが多かった池のまわりには、交尾中のマユタテアカネ。でも、写真は撮らせてもらえなかったので、捕まえて撮影です…

 

 子どもたちは捕まえやすいアオイトトンボ狙いですが、ウスバキトンボやオオシオカラトンボを捕まえている子もいました。赤トンボの仲間は、新井さんがプレゼントしてくれた「赤トンボの見分け方」の下敷を使って種類を調べ、水を入れたシャーレーに産卵する様子も観察させてもらいましたね。

 
ビオトープ池のアオイトトンボ           トンボの里公園のオオシオカラトンボ

 バッタの仲間は意外と種類が少なくて、オンブバッタとコバネイナゴが中心。湿地のためでしょうか。コオロギやキリギリスの仲間では、エンマコオロギ、クビキリギス、クサキリなどが捕まっていました。
 チョウは、今年はどこでもやたらと目につくツマグロヒョウモンがやはり多かったけれども、他にも2種類のヒョウモンチョウやヒメアカタテハ、ぼろぼろになったイチモンジチョウなども見ることができました。

 
トンボ自然館                      ビオトープ池

後半は、トンボ自然館を見学してからビオトープ池まで。池の中のウスバキトンボのヤゴは、新井さんがザルですくって見せてくれました。

 
トリノフンダマシ                      オオカマキリ

ビオトープ池までの道中では、ジョロウグモやナガコガネグモも観察。やはり「秋の生きもの」です。トリノフンダマシと卵塊も見つかりました。
 オオカマキリも多くて、遊ばれている子もいましたね。フクラスズメやエビガラスズメの幼虫でも遊ばせてもらいました。

 

トンボの里公園では見られなかった赤トンボもいて、この日観察することができた赤トンボは最終的に、アキアカネ・ミヤマアカネ・マユタテアカネ・ネキトンボ・ウスバキトンボ・コノシメトンボの6種類。一番多かったのはウスバキトンボで、アキアカネは意外と少ない感じです。10月にはワンダースクールでも、メインフィールドの秋が瀬公園で子どもたちといっしょに「赤トンボ調査」の予定ですが、どうでしょうか?

尚、「第1回赤とんぼフォトコンテスト」の応募は10月31日までなので、みなさんもぜひ奮ってご応募ください。