ワンダースクール通信 1013
田んぼの草ぬき〜里ボラキッズ&ファミリー@-2〜 2009.4.24

 NPO法人むさしの里山研究会の会報『里山通信』用の原稿を転載しておきます。
 今年度の「里山体験プログラム」に関しては、みんなで創ろう! 田んぼ生きもの公園里山体験プログラム/里ボラキッズ&ファミリー」をご参照ください。

里山体験レポート 29

田んぼの草ぬき

自然体感塾ワンダースクール たか爺

 

 2009年度の里山体験プログラムは、4月4日(土)からスタート。田んぼ生きもの公園の「田んぼの草ぬき」です。
 参加者は大人5名・中学生1名・小学生5名・幼児3名の14名。機械を使って荒起し済みなので草の根も深くなく、子どもたちの手でも簡単にひっこぬくことができました。
 以下、今回ひっこぬいた草をいくつか紹介しておきます。田んぼや畑では厄介な「雑草」ですが、本当はひとつひとつにちゃんとした名前もあるわけで、考えようによっては身近な植物でもあるわけですからね。

 
            アメリカフウロ                 カナムグラ

 外来種のアメリカフウロは、ゲンノショウコかと思ったら実はこっちだったというケースが多いほど、あちこちで増えています。かわいい花を咲かせますが、自分で種をはじき飛ばしてどんどん増殖していく感じ…
 春早くからよく見かけて気になっていた芽生えは、カナムグラでした。双葉と本葉だけの時にはちょっと想像できませんでしたが、新井さんに教えてもらって納得です。これはもう確かに「鉄葎」で、本当に厄介者ですよね。

 
                    セリ                タネツケバナ

 セリは言うまでもなくタネツケバナも、「田んぼの草ぬき」ではなく「食べられる野草」摘みの対象だなぁ… どちらも昔から田んぼには縁がある草ですね。稲の種もみを水につける頃に花を咲かせるから「種漬花」なんだけれども、乾田化の影響で今の田んぼでは減っているのかな?

 

 子どもたちは作業に飽きると、干上がってしまった池の泥にわざとはまってみたり、ヤナギで木登りしてみたり。池の泥は帰りに用水路で洗い流してもらいました…