ワンダースクール通信 1014
春の生きものさがし-@ 2009.4.27
7日(左上)⇒9日(右上)⇒11日(左下) この時期はたった2日ずつでもこれだけ違います
11日(左上)⇒19日(右上) さらに1週間経つとこんなに変わってしまいます
今年度も里山からのスタートになりましたが、4月5日(日)からはメインフィールドの秋が瀬公園。5日(日)と11日(土)のサタデースクール、7日(火)・8日(水)・9日(木)のワンダーキッズ、19日(日)の親子でワンダー!は、「春の生きものさがし」でピクニックの森です。
今年もやはりたか爺お気に入りのザリガニの池の春景色を載せておきますが、春の木々は葉を広げはじめたらあとは本当に早いですよねぇ〜。
カキドオシのお花畑 2009.4.8 カキドオシ摘み
まずはカキドオシのお花畑でカキドオシ摘み。子どもたちがちょっと動くだけでも、あたりに香りが漂います。花も葉も茎もそのまま使って、フレッシュティーや天ぷらがおいしい野草ですね。昔は子どもの癇の虫の薬や強壮薬としても利用されていたようです。
今は花の香りよりも芳香剤の匂いを先に体験してしまっている子どもたちばかりなので、「トイレの匂い」なんて言う子がいても仕方ありません… でも、嗅覚だけでなく他の感覚も似たような状況になっていることを思うと、子どもたちの将来が心配になってしまいます。
ノビルは土手よりも探しやすかったけれども、土はかためなのでスコップがないと掘るのは難しかったかな。
ムラサキサギゴケ 2009.4.8 ムラサキケマン 2009.4.5 ケキツネノボタン 2009.4.5
「これ、ちがうよね?」
カキドオシとムラサキサギゴケの違いに気づいたのは、こうきです。ムラサキサギゴケに毒はなかったと思うけど、「なんか違うかな」と迷ったら絶対に口にしないのが、食べられる野草摘みの鉄則ですね。
アルカロイドを含む有毒なケシ科のムラサキケマンやクサノオウ、キンポウゲ科のケキツネノボタンなどは、ロゼット状態だとセリやヨモギと間違える可能性もなくはないので要注意ですが、花が咲いているものは摘むこともないので大丈夫かな。
クサイチゴ 2009.4.5 ヤブヘビイチゴ 2009.4.11
イチゴとは言っても、クサイチゴの実はおいしいけれどもヘビイチゴは… でも、毒があるわけではないので一度試してみる価値はあります。ちび探のお母さんたちなんか、シロップ漬けにして食べちゃうからね。料理は知恵と腕次第!?
そういえば昔、ヘビイチゴの実を見て「ヘビさんが食べやすいように上向いてんだね」と言った子がいました。人間が食べているオランダイチゴの実がなっているところを見たことがないと、こういう言葉は出てこないでしょうね。まあ、ヘビはイチゴは食べないけれども…
ゴマギ 2009.4.19 アケビ 2009.4.9
「花おわったら、ゴマがなるの?」
こうきは最近、ヒット連発!? 確かに「胡麻木」だし、春早くから葉を開くのでもうさんざん触りまくって葉っぱの匂いをかいでいる子どもたちがそう思っても、不思議ではありません。むしろ、花を見て実まで想像できる子は大したものです。ちなみに食用のゴマは木ではなく草で、鞘になった実の中の種ですね。
以前アケビの花を「和菓子みたい」と言ったのは、こうへいだったかな。そういえばおいしい実のほうは、ピクニックの森で見たことはないなぁ…
ツクシの背くらべ ツクシ 2009.4.11 クズの新芽 2009.4.11
タンポポのお花畑になっている土手のツクシは、すでに胞子を飛ばしおえてひょろひょろ伸びたものが多く、子どもたちは背くらべをして遊んでいました。11日にはまだ新しいものも出てきてはいましたが、19日にはもう見あたりませんでしたね。 「野草のタラノメ」クズの新芽は、11日にはかなり出ていました。たか爺が大好きな天ぷらは、これからまだしばらく楽しめそうです。
やはり外来種は強いようで、バッドウォッチャーたちに踏み荒らされた森の中のセリバヒエンソウは、今年も花を咲かせていました。早くも蕾をつけたチョウジソウも見つかりましたね。
なんだか「春の生きものさがし」が「食べられる野草さがし」みたいになっちゃったようなので、今回はまずは植物篇ということで…