ワンダースクール通信 1042
「ジェラシックパーク!」とホタル狩り〜里ボラキッズC-2〜 2009.7.16

 
ハラビロトンボ♀                           ハラビロトンボ♂
 
ネキトンボの観察中                         ツマグロイナゴモドキ♂

 7月11日(土)の午後は、1時半すぎまで里山ギャラリー・ノアでのんびりさせてもらってから、嵐山町へと向かいました。
 途中で寄ったビオトープにはキイトトンボが多かったけれども、たか爺愛用のコンデジのAFはイトトンボには弱いようで、写真は全滅… ハラビロトンボのほうはどうにか撮れていたので、まあいいか… ツマグロイナゴモドキは初めて見たので感激です。クモの巣にかかったばかりのネキトンボは、救出して観察。子どもたちはキイトトンボを食べさせたりしていましたね。

  
オオムラサキの蛹はネット越しに観察                 「ジェラシックパーク!」への扉!?

 オオムラサキの森活動センターに着くと、まずは鳥に食べられないようにネットで保護されているオオムラサキの蛹を観察。センター内の黒板で現在見られるチョウやホタルの状況をチェックしてから、「ジェラシックパーク!」の探検へと出発です。

 
ヤブカンゾウの花が目だちます                  「巨大カミキリ」ではなく普通のゴマダラカミキリですが…

 ヤブカンゾウの花が目だつ蝶の里公園は、以前よりはだいぶ手入れされている感じでしたが、「ジェラシックパーク!」の雰囲気は充分楽しめます。そういえば人間には、例年のポイントでオオムラサキを待つカメラマン2人(お1人は先月のミドリシジミの際に、早朝のピクニックの森でごいっしょさせてもらった方でした)、アリジゴクの巣で遊んでいた親子連れ3人、東屋でお休み中の明日はわが身のホームレスさんの6人にしか出会いませんでした。

 ニイニイゼミ
  
ナナフシモドキ           ノコギリカメムシ         ホタルの里の細い流れに産卵にきていたオニヤンマ

 さすがに恐竜は見つかりませんでしたが、つくるはいろいろと見つけてくれましたね。
「ガ?」
 変わった形のガがとまっているのかと思ったら、羽化したばかりのニイニイゼミ+ぬけがらでした。子供の森ではすでに幼虫とぬけがらは見つかっているので、あとはいよいよ「夜の森探検隊」での羽化シーンだけです。
 ホタルの里の細い流れに産卵にきていたオニヤンマも見つけてくれました。写真はこの程度にしか撮れませんが…

  
たも網を忘れて時幾川では石投げ…      「ジェラシックパーク!」から脱出中!?      最後にカブトムシ

 時幾川の河原には人も出ていました。たも網は車の中なので、子どもたちは石投げです…
 樹液ポイントは10年以上も前からあまり変わっていませんでしたが、ここは高い所が多くて虫捕りには不向き。網が届く場所の樹液でカブトムシの♂1・コクワガタの♂2のみでした。あとは「頭だけカブト!」… 残念ながらオオムラサキの姿を見ることはできませんでしたが、まあいいかな。
 それにしても相変わらず、木の根元を掘りまくったり樹皮を傷つけるような輩が多くて、本当に困ったものです… クワガタマニアの人たちはこんな馬鹿なことはしないので、犯人は多分親子連れだったり、小学生だったりすることが多いんだろうなぁ…

 
「野生のおカイコ」!? クワゴの観察中

 駐車場へ戻ると、すでに5時過ぎです。夜にはこの公園でも「ホタル観察会」がありましたが、黒板で先週の状況を見たら「ヘイケ30・ゲンジ10」となっていて、かなり歩かないと見れそうもありません。予定どおり男衾トンボの里公園まで戻ることにしました。
 とりあえずはMcで腹ごしらえ。11時から草とりして午後もけっこう歩かせたので少しお休みかなと思っていたら、子どもたちはまだまだ元気です。お寺のブランコで遊んだり、木道の上を走りまわったり… マルタニシやクワゴでもちょっと遊ばせてもらいました。ガビチョウは相変わらずにぎやかでしたが、ヒグラシも負けずに大合唱でしたね。



 4日には100匹はいたというヘイケボタルですが、その後草刈りされたのでちょっと心配していました。そしたらなんと刈られた草の間から次々と光が! 子どもたちはすぐ足元で光りはじめたホタルをビニール袋に拾い集めていきます。「ホタル観察会」でこんなことしたら怒られちゃうけど、いい加減な爺さんと孫2人だけしかいないんだから、こういう楽しみ方もいいですよね!?
 で、子どもたちが夢中になって「ホタル狩り」ならぬホタル拾いをしている間に、いつの間にか舞いはじめたホタルの光に周りを囲まれているような感じになっていました。最後にリリースしながら数えてみたら、子どもたちが捕まえたものだけでも30匹以上です。
 たか爺はもうコンデジ1本勝負なので、光跡の撮影は諦めていました。一眼レフを三脚に固定してB撮影で10分以上だったかな? それならば、コンデジを木道の杭の上に置き、ISO感度を1600に上げてMモードでシャッタースピード180秒でどうだと一応試してはみましたが、やっぱり何も写らない…
 でもなんと、試しにホタル入りのビニール袋を持った子どもたちを何枚かノンストロボで撮っておいたら、たった1/2秒なのにホタルの光跡だけは写っていましたねぇ〜。どうして? 20日にはまた2〜3人の孫だけ連れて行ってみる予定ですが、今度はどうかな?