ワンダースクール通信 1086
冬の森探検 inピクニックの森 2010.2.1

 
ザリガニの池 2010.1.7                       タナゴの池 2010.1.7

 1月7日からはワンダースクールのメインフィールド・秋が瀬公園です。まずはピクニックの森で「冬の森探検」。冬の虫を探しながら、倒木や池の氷などで自由に遊んでもらう感じかな。7日(木)・8日(金)・13日(水)・19日(火)はワンダーキッズ、9日(土)・10日(日)はサタデースクール、24日(日)は親子でワンダーでした。7日には高めだった池の水位も、24日にはかなり下がってきていましたね。

  
オオカマキリの卵のう 2010.1.9  トホシテントウの幼虫 2010.1.19  ぴんぼけテントウムシ… 2010.1.8
 
クワガタムシの幼虫 2010.1.8                   コクワガタ♀ 2010.1.19
 
カミキリムシの幼虫 2010.1.9                   コガタスズメバチの新女王 2010.1.19

 「冬のクワガタさがし」は2月がメインなので、朽木のほうは通りすがりにちょっと崩してみただけですが、いつもの顔ぶれには出会えます。24日の午前の部では、ほとんど土になりかけていたボソボソの朽木から、クワガタやカミキリのほかにカブトムシの幼虫も出てきました。午後の部は女の子中心だったので、「森の宝石」ジャノヒゲの種を集めている子が多かったかな。
 午前の部には水曜のきょうすけも、この日は親子で参加。参加者というよりもたか爺の片腕として、大活躍してくれましたね。高い位置ばかりだったので写真は撮れませんでしたが、水曜にはハラビロカマキリの卵のうだらけの低木も見つけてくれました。
 きょうすけに限らず、ワンダースクールには練馬こどもまつりやねりま遊遊スクール、里山でのボランティア活動などを積極的に手伝ってくれる子どもたちが何人かいます。メンバーもほぼ決まってきて、たか爺とはお互いに信頼関係もできているので、初めてお手伝いをお願いする大人よりもむしろ本当に役に立ってくれる子どもたちです。2010年度は「キッズアシスタント」として、親子でワンダーや下見などでももっともっと活躍してもらいたいですね。

 
最近キツツキがつついた痕だらけだった倒木にもチャレンジ 「遊びの木」は切られてもまだ子どもたちの人気者です
 
ボソボソの朽木では幼虫さがし                  セリ摘みもできます
  
つると綱引き            クズのつるではリースづくりですね              そんなにビビらなくても…
 
オオブタクサやセイタカアワダチソウのやり投げ        19日の夕方と24日の午前中は池の氷も残っていました
 
オオブタクサでは「カニの殻むき」です…            サルノコシカケの「冠」「マギー四郎の耳」「あごひげ」!?

 というわけで、バードウォッチャーや犬のお散歩の人たちとしか出会わないような冬の森だって、いろいろ遊べるわけです。しかもその多くは、子どもたち自身が思いついてやりはじめた遊びだったりしますよね。
 夏から秋にかけては気をつけなければならない毛虫やマムシ、スズメバチの心配もなく、子どもたちを自由に遊ばせることもできます。まあ、ケガには季節も場所も関係ありませんが、舗装された道しか歩いたことがない子と小さいときから自然の中で遊ぶ機会に恵まれていた子を比べたら、将来的にかなりの違いが出ることは間違いないでしょうね。
「ちょんまげ!」
 なぜか木曜の子どもたちはツグミをそう呼びます。「気をつけ!」をする姿勢がちょんまげに見える?
 さとしは、自分の背よりも高い倒木を見事に渡りきりました。
「うわっ! いっぱいいる」
 トイレ外壁の隅で集団越冬中のテントウムシに気づいたのは、そら。今年は下側の隅には落葉がたまっていなかったので、上側の隅にかたまっていました。
「ぐるぐるがかいてあるよ」
 これは、なつき。何かと思ったら、オオブタクサの髄の断面のことでした。
「倒すのおもしれぇ〜」
 こっちは、みお。オオブタクサはいくら倒してもひっこぬいてもOKですが、枯れてからじゃ効果はないか…
 オオブタクサの「カニの殻むき」は、るかが1。千歳あめサイズでした。
 メダカ池でのやり投げは、ほうせいが1。なんと対岸近くまで飛ばしていました! 野球をやっている子はやはりフォームが違います。タッチときょうすけもかなり遠くまで飛ばしていましたね。
「お肉みたい」
 これは、こうき。手でもむしりとれる朽木の感触です。この日はデジカメ持参でいろいろ撮っていましたが、傑作は撮れていたかな?

 
ピクニックの森の中 2010.1.19

 写真といえば、昨年3月にレンジャクのパパラッチたちに踏み荒らされた場所には、早くも新しいロープが張られていました。
 24日の午前中には、公園主催で本物のバードウォッチャーのKさん率いる秋が瀬野鳥クラブの観察会があったので、管理事務所へ当日のルートを聞いたりなるべくお邪魔しないようにしたり、午後もメダカ池の近くにウォッチャーいたのでやり投げは控えたりと、たか爺だってこれでもけっこう気は使っているつもりです。鳥だけにではなく人間の子どもたちにも優しい本物のバードウォッチャーの方たちには、いつも迷惑かけどおしなので…
 まあ、とりあえずは「七草ナズナ レンジャクたちが ピクニックの森に 渡らぬ先に…」と、邪気払いをしておくしかありませんね!? 『もののけ姫』に出てくるイノシシの皮をかぶったあやしい人間たちじゃないけど、バードウォッチャーの恰好をした何百人ものバッドウォッチャーたちを、森に連れて来ちゃうからなぁ…