ワンダースクール通信 1138
野鳥観察会「彩湖周辺の野鳥・初夏」 2010.6.4
5月16日(日)は彩湖です。3人の子どもたちといっしょに、彩湖自然学習センターの野鳥観察会に参加してきました。
早く着きすぎてしまったので、まずはセンターのまわりでテリトリーを張っていたクマバチを捕まえて、子どもたちに見てもらいました。むくむくしていて大きなおめめもかわいくて、ペットにしたいぐらい!? 鳥でさえ追い払うこともあるぐらい勇猛果敢なやつですが、オスなので手でつかんでも大丈夫です。針はもっていませんからねぇ〜。
野鳥観察会というと、仲間内の爺さんたちだけで盛りあがっていたり、参加者も爺さん婆さんが中心だったり、観察じゃなくて「撮影」会だったりというイメージですが、彩湖自然学習センターの観察会は違います。初心者や子どもたち、親子でも参加しやすくていいんですよね。
講師の方たちもやさしくて、今回は以前高尾山でもお会いしたことがあるS先生がお休みでT先生と奥様だけでしたが、野鳥を見つけるとすぐにスコープに入れてくれて子どもたちに見せてくれます。バードウォッチャーって、ほんとはみんなこういう人たちばっかりだったんだけれどもなぁ… 普段は、写真を撮るために大砲を並べてたむろして他の人間を近づけなかったり、珍しい鳥でも出ようものなら大挙して押し寄せてあたりかまわず踏み荒らすようなバッドウォッチャーばかり見ているので、彩湖自然学習センターの野鳥観察会に参加するとなんだかとてもほっとします。
子どもたちには鳥も好きになってほしいので、これからも参加したい子がいれば1人でも連れてきてあげたいですね。たか爺だって、決して鳥が嫌いなわけではありません。はるかかなたの夜空の星に思いをはせるようなロマンチストではないので、目の前で見ることができて採ったり食べたりできるもののほうが、天体や野鳥よりも好きなだけですよ…
最近町なかでは営巣場所が少なくなって数も減っているらしいスズメは、彩湖ではこんなところで巣作り? スズメたちにとっては安全な場所なんだろうね。この日見ることができた鳥は17種類でしたが、コアジサシの急降下ダイブが見られなかったのは残念でした…
センターに戻ってから、子どもたちは「鳥の重さはどのくらい?」にチャレンジ。何が入っているのかわからないけれども、机の上に置いてあるものを実際に手に持ってみて(これはGood ideaですね!)、6種類の鳥の重さを当ててもらうものです。軽いほうからいくと、ツバメは15gで1円玉10枚、スズメは20gで5円玉4枚、ムクドリは80gで唐辛子1ビン、キジバトは300gで300mlのペットボトル、ハシボソガラスは500gで500mlのペットボトル、カワウは1sで塩1sだったかな?
言葉で「スズメの重さは20g」と教えて、それを頭で覚えさせてテストするのが今の学校教育の典型だとすると、ちょっといい先生なら「5円玉4枚の重さだよ」と付け加えて、子どもたちにもイメージしやすいようにするのかもしれません。でも、この日のように実際にスズメを見たあとで、「これがスズメの重さだよ」って5円玉4枚を子どもの手のひらの上にのせてあげたら、子どもたちはスズメという生きものを感覚的に理解し、その命もいとおしく思うんじゃないのかな!? まあ、そんな先生は滅多にいないんだろうけれどもねぇ…
午後はセンター脇の土手でお弁当を食べてから、秋が瀬へ移動してザリガニ釣りの予定でしたが、子どもたちのリクエストは彩湖自然学習センターの見学ということで即決です。1Fから5Fまで行ったり来たりしながら、最後は1Fの水槽の生きものたちへのエサやりタイムのお邪魔虫… 職員の方たちには感謝ですね。
4月の雨の日に行って見せてもらったアカハライモリの幼生も1Fに移されていて、たか爺はまたご対面。ほんとにかわいいですよねぇ〜。