ワンダースクール通信 1143
初夏の森で虫さがし Part1 2010.6.18

 
 
オオスズメバチの女王バチは、酎カップに入れて見てもらいました。

 6月1日(火)・2日(水)・4日(金)・7日(月)のワンダーキッズと、12日(土)・13日(日)のサタデースクールは、カッコウが鳴く子供の森。「初夏の森で虫さがし」です。別名は「スズメバチの森探検」!? とりあえずは樹液や朽木のポイントをまわってみて、運がよければ「クワガタも見つかるかもよぉ〜」っていう感じかな。
 まだ、オオスズメバチとモンスズメバチのとってもシャイで臆病な女王バチばかりなので、コンデジのマクロモードで近づきすぎるとすぐ逃げられてしまって、なかなか写真は撮らせてもらえません… 樹液にきているスズメバチが見えているかどうか、子どもたちの目のテストをしたあと、撮れなければ捕るしかない!? 酎カップに入れて、子どもたちに見てもらうしかありませんよね。
「わぁ〜。女の人があこがれるスタイル!」
 これは5年生のこうきです。まさしくその通り! スズメバチはハチ目(膜翅目)「細腰亜目」ですからねぇ〜。胸部と腹部の間がくびれています。ちなみにキバチやハバチはずんどう型の「広腰亜目」ですが、あとはまあ男の人の好みの問題かな!?
「おぅ〜、いい音!」
 これもこうき。酎カップのふたを開けて、オオスズメバチの女王バチをリリースするときの重い羽音は、たか爺も大好きです。秋になってから危ない動きをされては困るので、子どもたちには今のうちにスズメバチとも仲良くなっておいてもらわないとね!?
 7日にはハチの師匠のsundogさんに偶然会って、ちょっとごいっしょしました。でも、「手乗りスズメバチ」にはチャレンジする気になれないなぁ… 「刺されたら刺されたで、まあいいいか」の覚悟がないとねぇ…
 今年もオナガバチの仲間が産卵に集まる朽木は見つかりませんでした。オオスズメバチの女王バチ並みの身長なのにものすごくスレンダーな美人だし、長ぁ〜い産卵管を木に突き刺して必死に産卵している姿は、本当に感動的なシーンなんだけれどもなぁ… 子どもたちに持たせても、人は刺さないハチだしね。2年続けてはずしてしまったのは残念です…

 
ハチのようでハチじゃないハチモドキハナアブは、「ほら、刺さないでしょ」。触角がYの字だったら大丈夫です。

 ハチのようでハチじゃないハチモドキハナアブは、例年並みに見ることができました。子どもたちにも「ほら、刺さないでしょ」の実験もできましたね。

 クワガタも例年並みだったかな。まだコクワガタしか見つかっていませんが、2日はあきらときょうすけがメスを1匹ずつゲット。
 7日はオスが4匹。でも、誰も入れものを持ってきていなかったのでリリースです。12日はキッズアシスタントのきょうすけが2匹見つけましたが、1匹はもぐりこまれてメス1匹のみ。13日はおチビちゃんのオス1匹でしたね。
「クワガタさがしがしたい」
 樹液ポイントをひと回りしてから、次はちょっと四つ葉のクローバーさがしだなと思っていたら、たろうです…
「あのなぁ… 今まで何やってたの?」
 これには笑ってしまいましたね… たか爺が樹液が出ている木を見に行っても、13日は怖がりぞろいでみんな道に立って待っているだけ… 自分でクワガタを見つけられる子は、本当に少なくなりました。

 
ツマグロハナカミキリ 2010.6.2  ルリカミキリ 2010.6.2

 たくまが見つけてくれたルリカミキリには、今年初めて気がつきました。日当たりがいい場所の木の葉の上にかなり飛んできていましたが、今までずっとクロウリハムシが飛んできているのかと思っていましたからねぇ…

 
ウラナミアカシジミ 2010.6.12                   ミズイロオナガシジミ 2010.6.13

 秋が瀬の6月といえばミドリシジミですが、少し早く出てくるミズイロオナガシジミもミドリシジミも、今年は9日のピクニックの森が初見。遅れているようです。13日には同じコナラの木の下草の上で、アカシジミとウラナミアカシジミも見ることができました。

 
るかが見つけたヒロオビトンボエダシャク 2010.6.13     モフモフしててかわいいけど、モンシロドクガ… 2010.6.2
 
きりたんぽさんに教えてもらったシロシタケンモン 2010.6.13 生きられるだけ生きなきゃね! ダイミョウセセリ 2010.6.2
 
子どもたちには「ガ!」にしか見えないクロヒカゲ 2010.6.13 同 サトキマダラヒカゲ 2010.6.1

 樹液にはキタテハとサトキマダラヒカゲ。子どもたちには「ガ!」にしか見えないようです… 13日にはゴマダラチョウが来ましたが、オオスズメバチにすぐ追い払われてしまいました。1日にはアカボシゴマダラも飛んでいましたね… 他には、今年はイチモンジチョウが多かったかな。

  
クビキリギス 2010.6.2      ナナフシモドキの幼虫 2010.6.2 モンキゴミムシダマシ 2010.6.7

「このテントウムシ、なに?」
「星、数えてみなよ」
 トホシテントウはこの時期やたらと目につきます。あの毛虫みたいな幼虫がメタモルフォーゼするわけですから、なんだか不思議です。
 カブトムシの森にそのままにしてくれてある倒木には、3種類のゴミムシダマシがいて、キノコを食べているようでした。モンキゴミムシダマシが多くて、あとは冬のクワガタさがしでもよく見つかる(フト)ナガニジゴミムシダマシとフタモンツヤゴミムシダマシになるのかな?
 もちろん今年も芋虫毛虫でも遊ばせてもらいましたが、これは後日改めて…