ワンダースクール通信 1163
夏はやっぱりカブトムシ 2010.8.5

 7月27日(火)は事前調査で狭山・日高方面です。キッズアシスタントのきょうすけ・りょうた・そよかの3人が同行してくれました。
 まずは巾着田。毎年「水ガキばんざい! 川遊び」で使っている場所に大規模な河川改修工事が入ったので心配していましたが、今年も使えそうでひと安心。河原には上陸したばかりのカジカガエルの子ガエルが多く、それを狙ってヤマカガシの幼蛇も来ていましたね。
 「夏はやっぱりカブトムシ」のほうも、樹液の状態がいい木が8本はあるので、今年もトラップを仕掛ける必要はないようです。まだ明るいうちからカブトムシ4匹、コクワガタとノコギリクワガタも1匹ずつ見つかり、暗くなるとすぐにカブトムシ21匹。昨年は異常なほど大量発生でしたが、今年も例年並みには楽しめそうですね。

 
 

 7月30日(金)・8月2日(月)・4日(水)の3日間は「夏はやっぱりカブトムシ」。みんなで樹液が出ている木をひと回りしてから、1人ずつカブトムシが来てくれそうな木を選んでもらって、あとは暗くなるまでずっと1人で待ってもらいます。チョウやスズメバチ、カナブンやケシキスイからガやゴキブリ、クワガタやカブトムシへと、樹液に集まる虫たちが入れ替わっていく様子も観察できますよね。
 たか爺としては、「夜の森探検隊」よりもはるかにローリスクで安心な場所ですが、子どもたちにとっては1人になることのほうが怖いようです。時間ばかり聞いてくる子、懐中電灯でまわりばかり照らしている子、些細なことでたか爺を呼ぶ子などは怖がりの典型… 今回一番怖がりだったやすあきはトイレにまで行きたくなって、こうきと2人で「花子さんトイレ」も体験しておりました!?
 カブトムシのほうは今年のトップ賞はさとしで、♂2・♀4の6匹。♂1・♀4で5匹のけんじ、♂2・♀2で4匹のタッチと続きます。合計では30日が16匹、2日が15匹、4日が28匹でした。4日には、右上の画像の大物のノコギリクワガタ♂と♀も見つかりましたね。

 

 夜の樹液では、力ではやはりカブトムシですが、ホバリングしながら長いストローを伸ばして樹液を吸うスズメガの仲間たちは、力勝負なんてする必要もありません。ホバリングという技を駆使した実に賢い方法ですよねぇ〜。左上の画像はクルマスズメです。
 でも、カブトムシだってイタチやタヌキには丸ごと食われちゃうし、鳥はカブトムシがかたい羽を広げたときを狙って、やわらかいお腹だけを食べちゃいます。で、木のまわりにはよく、腹部だけないカブトムシの死体が転がっているわけですね。器用な鳥は前羽まで残して食べています。
 右上の画像のカブトムシは、実はまだ生きていました!? 虫は頭・胸・腹それぞれの機能が独立した生きものですからね。鳥が食べ残したカブトムシを、今度はオサムシやアリが食べる。これが自然というものです。人間だって同じですよ。誰かが採ったり育てたり加工してくれたりしているだけです。お刺身やお寿司はうまいし、生きづくりなんて贅沢な食べものですよねぇ〜。

 

 今年初のコロギスを見つけてくれたのはタッチです。♀ですね。けっこう気が荒いので、人間にも威嚇しまくり… 左上の画像もしっかりとカメラをにらみつけています。

 たか爺はとりあえずこれで、今年の夜遊びは無事終了。下見も含めて「ホタル狩り」3日、「夜の森探検隊」9日、「夏はやっぱりカブトムシ」4日の16日でした… 明日からはちょっと、涼しい高原で花や蝶と戯れてきますね。
 9月上旬はいろいろとあってこれから準備しないといけないので、「ワンダースクール通信」はしばらくお休みさせてもらいます…