ワンダースクール通信 1208
事前調査というか… 2011.4.9

 3月18日のワンダーキッズ・19日と21日の里山体験プログラム・20日の親子でワンダーは、ガソリン切れのためやむなく中止です。被災地がガソリン不足で困っているときに、我先にと開いているスタンドにつめかけて給油するのもいやなので、首都圏でのガソリンの供給が通常に戻るまではワンダースクールはお休みすることにしました。
 そしたらなんだか急に力がぬけてしまって、思いっきり節電はしながらもテレビだけはつけっぱなしで釘づけです。こう見えて、昔からけっこう涙もろかったりそれなりにナイーブだったりもするわけで、もうダメね…。頭をからっぽにして、ちまちまと何か作ったりせっせと流木や朽木を削ったり磨いたりしていないと、心のバランスが保てない…。心配性のお母さんたちを笑ってる場合ではなくなってしまいました。
 何年か前に宇佐元恭一がメロディをつけて歌ったとき、FMでよく聴いていた宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が、こんなにも心にしみる日が来るとはなぁ…。震災後改めて注目されているようですが、今までも書き出しの「雨にも負けず、風にも負けず」の部分ばかりが忍耐の象徴のように読まれてしまっている気もします。実際は、そんな「丈夫な体」をもてなかった賢治が、病床で記した諦念や死生観のようなものですよね。「東に病気の子供あれば、行って看病してやり」以下の内容も、被災された方たちへの国内また国際的な支援の輪の広がり方と重なってしまいますが、賢治がなりたかった「そういうもの」は、なにも1人の人間である必要はないわけです。原発の問題も含めて、これまでのライフスタイルそのものを見直すきっかけにもなってくれるといいですね。

 
ユリワサビ 秩父市                        アズマイチゲ 寄居町風布
 
カタクリ 男衾自然公園

 22日になって、普段利用している3つのスタンドの内の1つが再開したので、ガソリンは給油できました。でも、26日(土)のねりま遊遊スクール「魔法の小枝でキーホルダー作り」は、これは練馬区教育委員会の判断で残念ながら中止です…。
 たか爺としては、まずは「化石でワンダー探検隊」と「沢の生きものさがし」の下見に行く必要があったので、26日は朝から秩父へ。カタクリを楽しみにしていたうちの奥さんは急遽仕事になってしまって、文句たらたらご出勤でした…。
 地震の影響も見られず、化石探しは今年もどうにか開催できそうでホッとしましたが、花は遅れ気味。キブシやダンコウバイもまだ蕾です。ワサビ田のワサビの花、木陰のユリワサビやネコノメソウが咲きはじめたところで、アズマイチゲも蕾がふくらみはじめた状態でした。駐車場に戻ってからカタクリ園にも行こうと思っていたら、「まだ咲いてないよ」とのことで残念…。風布川沿いのカタクリ保存林でもまだ蕾はかたく、エイザンスミレやミヤマキケマンも見あたりません。でも、風布のアズマイチゲはきれいに開花していましたね。
 カタクリの花には、今年3月にオープンしたばかりの男衾自然公園でようやく出会えました。日当たりのいい斜面のものがいっせいに開花した感じです。緑の葉っぱはキツネノカミソリですが、今後どんな花が見られるようになるのかとても楽しみな公園です。まあ、子どもたち向きではないけれどもね…。