ワンダースクール通信 1210
化石でワンダー探検隊 2011.4.12
3月30日(水)と4月1日(金)は、春休み企画で「化石でワンダー探検隊」。ちょっと遠いけどウィークデーなら渋滞しらずです。今年は11人の子どもたちが参加してくれました。30日はあきらがアシスタントです。
化石さがしをする河原までは、狭くて急な道を下らなければいけません。途中に4ヶ所短い木の橋がかかっていますが、この1年で横板の腐朽がかなりすすんで、昨年よりさらに慎重に渡らないと危ない状態です。左上は最も高い場所にある第1難関。まあ、新4年生以上の限定企画なので、たとえ土台の丸太だけになってもバランスを崩さないようにゆっくり渡れば大丈夫だとは思うんだけれども、来年はどうかなぁ…。
第2難関の橋は、下の丸太が見えないぶんだけかえって怖いかも!? 谷側だけじゃなくて山側もあいているし…。でも、ここさえ過ぎれば、あとは万が一落ちてもそれほど高くはない場所なのでひと安心です。
昨年は川の水量が多かったので、坂を下りおえてからはやぶこぎの連続でした。26日の下見の際には、やぶこぎルートも試してみましたがかなり大変だったので、今年は先に河原へおりて中洲まで渡り、中州歩き中心のルートに変更ですね。
「だからさぁ…。すべるから気をつけろって言ったじゃん…。」
残念ながら派手に転んではくれませんでしたが、川でコケた子、だぁ〜れ? 流れはほとんどないし子どもの長靴でもOKの深さでも、すべりやすい凸凹の石の上を歩きますからね。右上の写真は帰りに撮ったものですが、この滝からの流れも渡ります。
ヤマアカガエルの産卵は続いているようで、新しい卵塊もあちこちの水たまりで見つかりました。早いものはもうオタマジャクシですよね。流れが遮断されて水温が上がりすぎたためか、大きく育ったヘビトンボの幼虫たちやエビや幼魚の死体だらけだった水たまりもありました。
今年は川の水量が少ないので、化石は河原の転石からも探せますが、子どもたちはやはりなんとなく雰囲気のある場所へと集まっちゃう感じかな。30日はみんな自分たちで見つけていましたが、1日はなかなか見つけられない子が多かったので、たか爺が化石の密集層から割り出したものからさがしてもらいました。
「今度はあの道を登るんだからなぁ…。」
化石さがしは1時間ジャストに設定。まだまだ出るけど欲張っても仕方ないし、あとは来年のお楽しみですね。ロケーション的にはお弁当まで食べてから帰りたいところですが、食べちゃうと腰が重くなっちゃうからねぇ…。
左上段は1日に子どもたち用に割り出したもので、右上段はたか爺が持ち帰ったもの。150万年前の新生代第3期のウバガイやカガミガイの仲間など3〜4種類の二枚貝が中心です。下段は自然の博物館の展示物ですが、同じ鷺の巣層のものですね。
左上は、手でも崩せるボロボロの砂岩からいくつか見つかったもので、15×10oぐらい。でも、すぐバラバラになっちゃって…。よくわからないけど、魚の鱗あたりなのかな?
右上は、古代の巨大ハゼの化石!? まあ、河原に行ったら、たか爺は化石よりも流木や何かひらめく石ばっかり探しちゃうからなぁ…。化石だって「ネイチャー=アート」そのものではあるんだけれども、なんかそのうち化石ペインティングまでしちゃいそうです…。
急斜面の道は、実は帰りのほうが怖くてねぇ…。毎年フラフラと横にブレっぱなしの子もいたりして…。今年は上の4つの橋も誰かさんが新しい穴を1つ増やしたぐらいで、たか爺もあまり怖い思いをしなくて助かりましたねぇ〜。