ワンダースクール通信 1213
親子でワンダー「春の生きものさがし」 2011.4.28

 4月10日(日)も、「親子でワンダー」2011年度の初回でピクニックの森。保護者6名・小学生7名・幼児2名の5家族15名が参加してくれました。アシスタントはあきらです。
 今年度は4月28日現在、昨年4月末の時点よりも+16名の56家族148名の方たちが会員登録してくれています。ご継続またご入会、ありがとうございました。まだお問合せは続いているので、もしかすると夏までには200名を超えるかもしれません。2000年春に小学1・2年生のキッズ会員のみでスタートしたワンダースクールですが、この3年ほどでファミリー会員が増えてきました。今年はすでに、お子様だけがキッズ会員として登録されているご家族よりも、保護者の方もファミリー会員として登録されているご家族のほうが多くなりましたね。
 「子どもと自然」的には幼いうちから親子でいろいろ体験してもらって、小学生になったら1人でも参加してみるという流れが理想的なのかもしれません。でも、元々子どもたちをご自宅から送迎できるエリアは限られているし、たか爺もどんどん年をとるわけで、お子様だけをお預かりする「ワンダーキッズ」や「サタデースクール」のような活動はあと何年続けられるかわかりませんよねぇ…。そうなるとやはり、今後は親子で現地集合解散の「親子でワンダー」や「里山体験プログラム」のような活動が中心になっていくのかな?
 ライフワークなので体が動くうちは続けたいと思ってはいますが、同年齢のスーちゃんも天国に行っちゃったしなぁ…。東日本大震災のショックに追い討ちをかけられた感じです。震災の影響で長男の家の完成が遅れてしまったため、孫の初節句はたか爺ンちでやることになったので、おふくろを迎えに実家に帰ったら、キャンディーズの解散コンサートのビデオも探してこないと…。

 
ベニシジミ                              ヤブキリの幼虫
 
コガタルリハムシの卵                       コガタルリハムシ

 当日はお天気にも恵まれ、東京より少し遅いさくら草公園の桜も満開のお花見日和です。人出も多く、ピクニックの森では自然観察系や環境教育系の他の団体さんたちもスタンバイ中。早く着いてしまったご家族には、集合場所でまずはノビル掘りをしてもらいました。
 ギシギシの葉っぱの上では、コガタルリハムシたちがお食事中だったり交尾中だったりして、葉っぱの裏に産みつけられた卵も多かったですね。タンポポの花にはベニシジミ。もしかすると、近くのギシギシで幼虫越冬していた個体なのかもしれません。ヤブキリの幼虫たちもちょっと大きくなりました。

 
ナナフシモドキの幼虫                                 シブイロカヤキリモドキ

 ナナフシモドキの幼虫は、みつきが見つけてくれました。姿かたちや動き方もユニークですが、オスはほとんど見つかっていなくて単為生殖するという不思議な虫ちゃんです。
 たかきが捕まえてくれたシブイロカヤキリモドキは、たか爺も久しぶりに見ましたね。クビキリギスと同じく成虫越冬で一見クビキリギスの褐色型のようですが、「なんか違う」ことに気がつくとはさすがたかきです。でも、たか爺にはクビキリギスのように口紅をひく気持ちはわかるような気がするけれども、どうしてガングロやらヤマンバやらのファッションが流行ったのかはよくわかりません!?

 
タチツボスミレ                  アカガエルの池

 ザリガニの池やアカガエルの池では池の生きものさがしです。やはりニホンアカガエルのオタマジャクシは見つからず、チビザリちゃんすくいとなりました…。周回路では、ムラサキケマンやタチツボスミレの花が目をひく季節ですよね。

 

 土手も一挙に春になった感じで、カントウタンポポの花もいっせいに開きました。交雑が進んでいるようなので、純粋なカントウタンポポなのかどうかはわかりませんけどね。まあ、お花の天ぷらにしたりサラダのトッピングにしたりして食べちゃうぶんには、カントウでもセイヨウでもいいわけで…。
 ほんとにいいお天気だったので、ベニシジミ、モンシロチョウやモンキチョウ、ヒメアカタテハなどのチョウも多くて、追いかけまわして捕まえていた子どもたちもいます。ツマキチョウやギンイチモンジセセリにはまだ会えなかったけど、毎年会う蝶屋さんも来ていました。森側に転がっている朽木での季節はずれの「冬だってクワガタさがし」では、カブトムシの幼虫も見つかりましたね。
 セリ、ヨモギ、ツクシ、タンポポ、、カキドオシ、カラスノエンドウなど、食べられる野草は摘めるし、ノビルも掘れるし、カナヘビたちもちょろちょろしてるし、春はやっぱり土手に限るよなぁ〜という感じ!? 土手での解散後も、そのまま残られていたご家族もいました。

 

 昔「和菓子みたい」と言った子がいたアケビの花も咲き、オニグルミやアカメガシワも葉っぱをひろげはじめていましたね。

 午後は、震災以降どうも調子が悪い愛犬のクン爺を連れて動物病院へ。ものすごく混んでいて、診察待ちと検査待ちで4時間コース…。病名ははっきりしなかったけれども心臓に異常があるようで、薬を飲み続けるしかないようです。この日はなんと17.000円也…。とりあえず、たか爺よりは長生きしてもらわないと!?