ワンダースクール通信 1218
里山体験プログラム「ヤゴさがしとトンボの羽化の観察」 2011.5.25

 今年のGWはちょっと疲れました。4月29日のたけのこ掘りは、関越道が例年にない大渋滞…。30日と1日は家のお片づけで、2日はお墓参りに行ってから鎌倉へおふくろを迎えにいってきました。3日のたけのこ掘りは、78qという記録的な大渋滞はまぬがれたものの下道で3時間です…。4日は家で孫の初節句を祝ったあと、おふくろを鎌倉へ送っていきました。5日はまた里山体験プログラムでしたが、関越道はようやく通常にもどって助かりましたね。
 まあ、個人的には孫の顔が見られてなによりのGWだったかな。たけのこ掘りの際に作った竹のお皿や小鉢も、ちまきやかしわ餅、お料理用に使わせてもらいましたよ。

 
コヤマトンボ

 5月5日(木)の「ヤゴさがしとトンボの羽化の観察」は、今年は参加者が少なくて2家族5名のみ。たか爺は先に男衾のビオトープへ寄ってみました。残念ながら今年は羽化が遅れているようで、クロスジキンヤンマの抜殻が2つ見つかっただけ…。ハラビロトンボもいなくて残念でした。
 ところが小川町の兜川では、なんと4種類ものトンボの羽化を見ることができましたねぇ〜。今回はタイトルも「トンボの羽化の観察とヤゴさがし」に変更かな?

 
アオサナエ

 
 
ヤマサナエ(左下は別の個体です)

 
コヤマトンボ(前のものと同じ個体です)                ダビドサナエ

 コヤマトンボとアオサナエは1個体のみでしたが、ヤマサナエとダビドサナエは複数羽化していました。たか爺も一度にこんなに多くのトンボの羽化を見るのは初めてです。
 それにしても、昨年は本当にいいお天気だったのにまったく見られず、今年は雨が降るか降らないかという感じで気温も低めだったのに、トンボの気持ちはようわからんなぁ…。でも、ラッキーでしたね。

 
死んだふりというか、「お願い、早く逃がして」と祈っているようなコシボソヤンマのヤゴ

 ヤゴさがしでも、今年は12種類で過去最高!? 羽化していた4種のほかに、ヒメサナエ・オナガサナエ・オジロサナエ・コオニヤンマ・コシボソヤンマ・シオカラトンボ・ハグロトンボ・アジアイトトンボの8種でした。

 
ジュズカケハゼ                                   アブラハヤ
 
シマドジョウ

 他にもジュズカケハゼ・アブラハヤ・ドジョウ・シマドジョウ・ヌマエビの仲間・スジエビ・アメリカザリガニ・モンキマメゲンゴロウ・カゲロウの仲間の幼虫(2〜3種)・カワニナ・ヒルの仲間などが見つかりました。やはり里山の川は、生きものの種類も多くて楽しいですね。川に入っていろいろ捕まえてみるだけでも、子どもたちは生きものの多様性を実感できると思います。

 
アオサナエ
 
ダビドサナエ                                     キリギリスの幼虫

 午後は嵐山町へ移動。お天気がいまひとつで、蝶はコジャノメやヒメウラナミジャノメ程度しか見られませんでしたが、都幾川では今年もアオサナエとダビドサナエが羽化していました。羽化に失敗していた個体も多かったけどね…。
 ホタルの里の細い流れに生える葉の上で見つけた羽化殻は、後日新井さんに確認してもらったらサラサヤンマとのこと。羽化殻は見つかるのにヤゴは滅多に見つからないという謎のトンボだそうです。ヤゴは水中ではなく地中や地上生活者!? なんだか不思議ですね。