ワンダースクール通信 810
巾着田の春〜春の小川の生きものさがし〜 2007.4.17
山の緑、桜並木、菜の花畑、外に清流、内に小川で、お天気さえよければ最高の「巾着田の春」なんだけれどもなぁ…
4月4日(水)は、巾着田で春の小川の生きものさがしです。参加者は5名+親子1組。Eさんがボランティアに来てくれました。
子どもたちのお迎え途中に雨がポツリポツリと降りはじめ、関越道は土砂降りです。現地に着いたら小雨になってくれて助かりましたが、気温は冬に逆戻り… 東京では雪も降ったの!? これじゃ「冬の小川の生きものさがし」だなぁ… 雷が心配なので予定を変更して、管理事務所近くの小川を使いました。
この時期はやはり、魚のようにすばやく泳ぐオオフタオカゲロウの幼虫が多くて、小から大までサイズもいろいろです。ヒラタカゲロウの仲間やアミメカワゲラの仲間の幼虫も見つかりました。
「カメムシみたい」
これは誰だっけ? ナベブタムシも多かったけれども「大正解!」。
川底で暮らしていて、カゲロウやトビケラの幼虫の体液を吸う水生のカメムシです。タイコウチやミズカマキリに比べると小さくて地味なやつだけれども、水がきれいな川にしかいません。
たか爺にはどうしても鍋のふたには見えないので、もっといい名前を付けてあげたいところです。アメンボを捕まえていた子もいましたが、やはり水生のカメムシですよね。
ヤゴは、アオサナエとハグロトンボはこうき、コヤマトンボはそよかが見つけていました。シオカラトンボが多かったかな。小型のゲンゴロウの仲間を捕まえていた子もいました。
魚の仲間は、オイカワやカワムツあたりの稚魚と「てんてんドジョウ」のシマドジョウの子が1匹のみ… ちょっとさびしい結果でした。
貝はカワニナとタイワンシジミ。アメリカザリガニのチビザリは1匹だけで、エビの方が多かったかな。
写真は撮れなかったけれども、小川の生きものさがしは初めての子どもたちが多かった割には、それなりに見つかったほうかもしれません。
「早く車にもどりたいよぉ…」
「トイレ行きたい」
雨と雷はどうにかなってくれましたが、とにかく風が強くて寒くてねぇ… 少し早めに管理事務所の前まで戻り、トイレタイムです。
捕まえた生きものたちをちょっと観察させてもらってから、分け前タイム!? あとは小川に帰して終了ですね。