ワンダースクール通信 843
「ホタルを探してナイトウォーキング」〜里山ワンダーE〜 2007.7.15
「ホタル」なのにいきなりカエルです… たか爺の腕ではホタルは撮れないもので…
左は風布川のカジカガエル。とてもいい声で鳴いていました。オタマジャクシも多かったですね。
右はナイトウォーキングの途中に現れて、子どもたちのスポットライトを浴びていたシュレーゲルアオガエル。フィギュアみたいでかわいいでしょ!?
7月7日(土)の里山ワンダーは、3本立ての盛りだくさん企画。ハラグッチーにアシスタントをお願いして、7人の子どもたちと遊びに行ってきました。発熱のため参加できなかった子たちは残念でしたねぇ…
まずは風布川。
お父さんといっしょに来ていたふうかとも合流し、サワガニとりです。淡青色の個体も見つかりましたね。
でも、「目標100匹!」に対して、結果はおチビちゃん中心に14匹… 唐揚げは食べ損ないました… みつるが一番捕まえていたかな。
「ムカデ?」「でか!」
ヘビトンボの幼虫も多くて驚きました。本当の足は前の3対だけで、あとは鰓です。串に刺して干せば癇の虫の薬だから、切れやすい子で試してみる!?
ガサガサでかなり網に入ったオナガミズスマシは、たか爺も初めて見ました。渓流に棲むミズスマシです。
めまぐるしく泳ぎまわるし、観察用のケースに入れるとすぐ側面にはりついてしまうので、写真は撮れない…
モンキマメゲンゴロウも捕まりましたね。
ミヤマカワトンボのヤゴも4,5匹は捕まっていたかな。成虫もいましたね。画像はメスです。オスには追いかけっこで遊ばれてしまい、写真は撮らせてもらえませんでした…
左上の稚魚はアブラハヤあたりでしょうか? 右上は、ハラグッチーが捕まえてくれたミルンヤンマのヤゴです。
けっこう深い所もあって、子どもたちは大騒ぎ。今度は渓流探検でちょっと沢を歩いてみてもおもしろいかもしれません。
とりあえず風布川は、たか爺の「お気に入り」に追加! 次回の里山ワンダー「沢遊び」も楽しみです。
5時からは、むさしの里山研究会の「里山体験プログラム」に参加。
直接ご家族で参加してくれる予定だった6組のうち2組が、やはり子どもが熱を出してしまって欠席となり、ワンダースクール関係は大人7人・子ども15人の22人となりました。他にも4組で10人ぐらいの参加者がありましたね。
まずは里山研究会の事務所で手打ちうどん作りです。人数が多いので3回に分け、あとは「庭の生きものさがし」!? たか爺は庭専門ね…
庭にはきれいなルリボシカミキリがかなりいて、ちょっとびっくりです。
今年初のニイニイゼミの抜殻発見も、メインフィールドの秋が瀬よりも早く、この日のこの庭となりました。ホタルの観察へと出発する時には、ヒグラシの鳴き声。これも初認です。
キリギリスも鳴いていて、メスの幼虫も見つかりました。クリの木にいたゾウムシはクリアナアキゾウムシかな。
子どもたちはカブトエビに興味津々でしたね。
夕食は、打ちたて茹でたての手打ちうどんをメインに、旬の野菜の天ぷらの盛り合わせ、サラダに漬物などなど。ジャガイモも美味。おいしくてついつい食べ過ぎてしまいました… 準備してくれたスタッフの方たちは、人数が多くてかなり大変だったと思います。感謝!
夕食後は、Aさんの息子さんたちが子どもたちと遊んでくれていました。大きい子から小さい子までいっしょになって走り回る姿は、最近あまり見かけなくなりましたよねぇ…
7時過ぎ、いよいよ車で末野トンボ公園へ。今回のメインイベント「ホタルを探してナイトウォーキング」です。
まだ少し明るいうちから歩きはじめると、まずはヘイケボタルがちらほらとお出迎え。昨年幻想的な大乱舞が見られたゲンジボタルも、そこそこ見ることができました。
竹薮の奥から道の方へ飛んできてくれて、そのまま道の上空をゆっくりと飛び去っていくサービス満点の個体もいましたね。
復路ではヘイケボタルの数も増え、木の枝先や下草の上にとまっているメスにオスがアプローチする様子を、みんなでゆっくり観察することができました。
メスにふられて、突然すぅ〜っとまっ逆さまに落ちていき、途中で立ち直ってまた飛びはじめるやつがいたり、なんだかよろよろと落ちこんでいるような飛び方で去っていくやつがいたり、こりずに何度もアプローチをくりかえしているやつがいたり、人間といっしょですね!?
自然状態でのホタルなので、今年はどの程度見ることができるのか心配していましたが、よかったなぁ〜。
最近はよそから連れてきたホタルを室内で見せたり、それを見て喜んでいるような人たちもいます。でも、生きものはやはり、その生きものが生息している場所で見なければ意味がない。子どもたちにとっても、本物の体験にはなりませんよね。