ワンダースクール通信 969
稲刈りにチャレンジ〜里山体験プログラムLM〜 2008.10.29

NPO法人むさしの里山研究会の会報『里山通信』用の原稿を転載します。

里山体験レポート 24

稲刈りにチャレンジ 里山体験プログラムLM

自然体感塾ワンダースクール たか爺

 

10月11日(土)と13日(月)の「稲刈りにチャレンジ」へは、両日ともに27名ずつ、大人27名・小中学生19名・幼児6名・3歳以下のお子様2名の54名が参加してくれました。
 11日は、練馬は午前中雨だったようですが寄居は曇から晴れへ。13日も秋晴れの1日となってなによりでした。雨だってお天気のうちだし、雨だとお休みになる仕事なんてそんなにはありません。雨の中での稲刈りもそれはそれで子どもたちは充分楽しめるものなので「雨天結構」の予定でしたが、今年は皆農塾さんの田んぼをお借りしたので、田んぼまで少し歩かないといけませんでしたからね。

 
稲刈りをした皆農塾さんの田んぼとあぜ道で見つけた「魔法の草の実」カガイモ

・田んぼのあぜ道を歩いているだけでも気持ちのいいものですね。
・久しぶりの田んぼの風景がなつかしく、空気がきもちよかった。
・移動中も何が生えているか見たり、楽しかったです。

これはアンケートから、参加者の方の感想です。
 光が丘公園にある小さな田んぼしかない練馬から寄居に来ると、私もいつもこんな感じです。田んぼのある風景はやはり日本人にとって心の故郷なのかもしれません。この時期はついつい木の実や草の実も探してしまいますよね…

 

田んぼへ着くとまずは稲の刈り方、刈った稲の束ね方、注意事項などを教えてもらって、いよいよ作業開始。
 以下、ちょっと長くなりますが参加者の方たちの感想です。アンケートへのご協力、ありがとうございました。

 
彩のかがやきの稲穂               はざかけの説明

・子供たちが楽しそうに稲刈りしていたのが印象的でした。
・野サイのしゅうかくをしてみたい。楽しかったです。
・稲かり楽しかったです。そのお米でおいしいおにぎり食べたいなぁ〜。
・意外と簡単にできたけれど、1日中やったらつらいだろうと思った。
・稲かりははじめての体験でした。親子ともども楽しめました。ありがとうございました。
・はじめての体験で勉強になりました。この次は田うえから参加してみたいです。ありがとうございました。
・稲刈り初体験でしたが、本当に体力勝負の作業だと思いました。とても貴重な体験をありがとうございました。
・初めての体験で、たのしめました。力仕事は大変でしたが、良い経験になりました。ありがとうございました!!
・子供に一生懸命作業するみなさんの姿をみて、感じてもらえたらいいと思います。ありがとうございました。
・初めての経けんでカマを持つ手が痛くなったようです。自分で食べているお米がどの様にできているのか知ることができよかったです。ありがとうございました。
・初めての稲刈り、大人でもとても楽しかったです。田植え→稲刈りと子供たちにはとても良い体験をさせて頂きました。ありがとうございました!! また楽しいイベントに参加させてもらいます。
・意外と簡単に稲刈りができてびっくりしましたが、これを仕事として量をこなしていくのは大変だなと思いました。田んぼに初めて足を踏み入れて粘土質ネチョ〜という感じを味わえて嬉しいでした!! 稲の束をいただいたので玄米にするまでがんばってみたいです。
・田うえに続いて参加しました。黄金色の美しい景色の中、ふだんとはちがう子どもたちの姿がとても頼もしく、たくましく感じました。思ったよりカマを上手に扱えました。何でもダメといわずやらせてあげたいと思いました。ありがとうございました。

子どもたちの感想は例によって「たのしかった」、「おもしろかった」、「またやりたい」中心ですが、これがなによりですよね。言葉で具体的に表現することはできなくても、心と体でなにかを感じとってもらえればいいんじゃないのかな。
 以下は子どもたちの感想です。

 
小さい子どもたちもいっしょうけんめい運んでくれていましたね

・思ったより大変だった。
・たうえよりかんたんでたのしかったです。
・かまできるのがむずかしかった。たのしかった。
・稲がうまく刈れた。もっと刈りたかったので次回あるならきたい。
・今日ははじめていねかりをして、すごくうれしかったです。また今どほかのをやってみたいです。
・稲かりはずいぶん大変だった。いろいろな虫が出て来てびっくりした。ずっとこしをかがめているとこしが痛くなってしまった。お昼も今年の新米を食べられてよかったです。今度は、米を自分で育ててみたいと思いました。

 
田んぼと言えばイナゴ (左:コバネイナゴ 右:ツチイナゴ) です

・ひつじにのれてたのしかった。
・どんぐりひろいとカエルをつかまえるのがたのしかったです。
・こんど行く時は、大カマキリや、いろいろな虫もつかまえたいです。
・大きいカエルがいてびっくりしました。こんどはカマキリをたくさんつかまえたいです。
・田んぼでのカエルとり、羊とあそんで、思いっきりどろんこになってあそんだ息子です。どうもありがとうございます。

 

子どもたちにとってはもちろん、田んぼやあぜ道でバッタやカマキリを捕まえたり、農場の羊と遊ばせてもらったりしたことも、楽しかったでしょうね。私も子どもたちといっしょですが…
 田んぼにはアマガエルの子ガエルがたくさんいて、泥だらけになって捕まえている子もいました。シュレーゲルアオガエルも2匹捕まっていましたね。

 
アキアカネ                     ニホンアマガエル

でも、私たちはお米作りのほんの一部を体験させてもらっているだけです。今回の稲刈りだけでも、皆農塾の方たちがはざかけ用の竹を切り出したり、水浸しだった田んぼの水抜きをするための溝を掘ったりして、事前に準備してくれているわけです。

 

・昼食は格別おいしい!
・お昼ご飯もあったのでとても嬉しかったです

 これもアンケートから。
 毎回好評の「里山ランチ」の準備もしてくれました。皆農塾の皆様には本当に感謝です。お釜と薪で炊いた新米のおにぎり、とれたての野菜たっぷりの汁物、お漬物、じゃがいもやさつまいも、塩で味付けしただけのカボチャもとてもおいしかったですよね。

・リピーターの人が多くてびっくりしました。
・今度は田んぼをかりて全行程を体験してみたいです。
・稲かりに行きたいと以前から思っていました。練馬から近くて、日帰りで来ることができて楽しかったです。
 
 これもアンケートから。
 私にとってはすでに、寄居の里山は練馬から1時間で帰ることができる第二の故郷です。今回初めて里山体験プログラムへ参加されたご家族も何組かいましたが、田植えや他のプログラムへも参加してくれているご家族が多かったですよねぇ〜。もうみんな同じ故郷を持つ親戚みたいなものかな?
 来年は現在整備が進められている「田んぼ生きもの公園」で田んぼ作りが再開されます。里山体験プログラムだけでなく、毎月の整備作業や田んぼの生きもの観察会へも、ぜひまたご家族でご参加ください。ちょくちょく里帰りしてくれるとうれしいですね。