ワンダースクール通信 998
河原で化石さがし〜里山体験プログラム〜 2009.3.10
日にちは前後しますが、NPO法人むさしの里山研究会の会報『里山通信』用の原稿を先に書いたので、転載しておきます。4月になると渋滞すると思うので、3月下旬の春休みに今回参加できなかった子どもたちを連れてまた行きたいところです。でも、1年生は怖くてもう連れて行けませんねぇ…
ちょっとは化石のお勉強もしたいので自然史博物館や化石館へも行っておきたいし、来年度は他の採集地へも行ってみたいですね。とりあえずはスケジュールの合間をみて、3年生以上のキッズ会員対象の臨時企画で行き当たりばったりの「化石でワンダー探検隊」!? 何ヶ所か行ってみていい場所が見つかれば、低学年やファミリー会員対象の日程も作れるかな?
里山体験レポート 28
河原で化石さがし 里山体験プログラム
自然体感塾ワンダースクール たか爺
河原へ出た場所から見た下流方向(左)と上流方向(右)
3月7日(土)の「河原で化石さがし」へは、大人5名・小学生12名・幼児1名の18名が参加してくれました。新井さんご家族4名とワンダースクールの原口さんと私の2名を入れて、総勢24名です。
心配していたお天気にも恵まれ、前日の雨による川の増水もなく、無事開催できて本当によかったですね。河原へ下りる道は険しくて滑りやすくハラハラドキドキで、下りてからは藪こぎもあってちょっと大変でしたが、とてもすばらしいロケーションです。
水たまりにはヤマアカガエルの卵塊が多かったですね
水たまりにはヤマアカガエルの卵塊が多く、産卵されて間もないものから卵割がすすんでいるものまで。ニホンアカガエルのものと比べて水面に広がったような感じのものが多く、子どもたちに新しいものをすくってもらったら、やはり指の間からこぼれ落ちやすい感じです。カエルも見つかりましたが、1年生たちには捕まえられませんでした…
・いっぱいとれてよかった!
・いろんな貝、いっぱいとれてよかった
・きれいなのがとれてよかった
・たか爺が写真撮ってくれるようなのがとれてよかった
・う〜ん、ウフフフフ
・楽しかったけど、腹へった…
これは、ワンダースクールの子どもたちの感想です。1人1個見つかればいい方かなと思っていた化石は大収穫で、それはそれは大満足だったことでしょうねぇ〜。お弁当も食べずに集中していて、駐車場に戻ってきてから食べている子も多かったかな。
河原の転石を割っただけでも、しゅうやは第1号、こうへいはいくつも集まったかたまり、まさひろは一番大きな合弁のもの、子どもたちは次々と二枚貝の化石を見つけていました。
新井さんが見つけてくれた化石が露出した大きな岩や私が見つけた露頭も貝の化石の密集層で、その辺に落ちている先行者が崩していった岩からもいくらでも出てきます。マニアや研究者の方たちは多分、珍しい種類やよほど状態のいいものでなければ、貝の化石は持ち帰らないようですね。
新井さんによると、150万年前の新生代第3期の化石ということです。ウバガイやカガミガイ、ツキガイモドキなどの仲間のようですね。あとは家で慎重にクリーニングしたいところですが、母岩付きのままでもいいかな。
私が見つけた露頭は、まずは子どもたちを寄せつけずに目ぼしいものをいくつか確保したあとで開放しました… 「体はじじい、頭は子ども」なもので… 個人的にはあまり興味がなかったのですが、これで完璧に化石にもはまってしまいそうです…
里山体験プログラムとしての化石さがしは今回が最後になるので、来年度は「化石でワンダー探検隊」かな!? 次は巻貝やカニ、サメやエイの歯なども探してみたいところです。