ワンダースクール通信 592
アオクチブトカメムシ 2005.7.5
6月18日のサタデーCコースは、暑かったですね。
樹液に来ていたオオスズメバチとモンスズメバチの女王バチは、またまたネット振りのがし。今期はどうも冴えないたか爺です… 観察ケースに入れて、子どもたちによく見せてあげたいんだけれども、この日は結局コガタスズメバチの働きバチのみ。
ハチモドキハナアブ(589参照)は2匹。観察ケースを手のひらの上にふせて、刺すか刺さないか実験ね!? かつひさとひろがチャレンジしていました。
「ポチャピー!」
これは、なおと。ワタアブラムシの仲間です。そういえば、今年は大発生して虫嫌いの人たちがギャーギャー騒いでいたアブラムシたちですが、落ち着いたみたいですね。マイマイガやミツクリハバチの幼虫でも、遊ばせてもらいました。かわいいよねぇ〜。
子供の森では、帰りにヒメスズメバチの巣になっている木も見つかりましたね。まだ女王バチだけですが、人が通る場所だから、働きバチたちが出入りを始めると駆除されちゃうかなぁ…
「ウメ」(なおと)
「ビワ」(アス)
成りかたは違うけれども、確かにそう見えなくもない? これは、オニグルミの実。
「ほんとに虹色だよね」
これは、アスです。ピクニックの森の下草の上にいたきれいなカメムシは、たか爺も初めて見ました。持ち帰って調べてみたら、アオクチブトカメムシ! 芋虫毛虫を捕まえて体液を吸いとるタイプのカメムシですが、山地性?
『改定埼玉県レッドデータブック2002』を見てみたら、「摘要:北海道、本州、四国、九州に分布するが、暖地には少ない」。「分布の概要:埼玉県では1982年に初記録されたが、以後秩父地方を中心に分布が確認されている。個体数は少ない。山地の樹上で発見されることが多く、植物からも汁液吸収することも知られている」となっています。
sundog師匠と師匠の知人のバグリッチさんにも確認してもらいました。感謝です! バグリッチさんによると、「埼玉県昆虫誌での標高の低い場所での記録は、鳩山が最低地でしょうか」とのこと。秋が瀬では初記録になるのかな!?
ハチモドキハナアブは毎年見られるけれども、今年はウラナミアカシジミ(583参照)、チャイロスズメバチ(591参照)、アオクチブトカメムシといろいろ見つかって、秋が瀬公園の自然のすばらしさを再認識させられた6月となりましたねぇ〜。