ワンダースクール通信 830
「初夏の森で虫さがし」がスタート 2007.6.18
キリンさんのポーズで産卵中のオオホシオナガバチ ヒラタタマバチは、そう簡単には出会えないレアもの!?
はるかにアシスタントをお願いした6月3日(日)のサタデースクールから、「初夏の森で虫さがし」がスタート。子供の森です。
樹液ポイントも見てまわるので、別名「スズメバチの森探検」。そろそろ働きバチも出てくるこの時期に、子どもたちをびびらせながら、スズメバチのお母さんやお姉さんたちとの正しいお付きあいの仕方を身につけてもらわなければいけませんからね!?
樹液の出具合はまだいまひとつでしたが、この日はオナガバチの仲間が集まる朽木が見つかってラッキー! これは人を刺すことはないのに、子どもたちはおっかなびっくりでおもしろいんだよねぇ〜。
木の中にいるキバチの幼虫を長ぁ〜い触角で探しあてて、これまた長ぁ〜い産卵管を錐のように使って木に穴をあけて卵を産みつけるすごいハチです。でも、いろいろな種類がいてたか爺にはもうよくわかりません。キリンさんのポーズで産卵中のハチには羽に斑紋があったので、オオホシオナガバチにしておきますが…
右上の画像のヒラタタマバチは、そう簡単には出会えないレアもの!? たか爺も昨年ピクニックの森で初めて見たハチです(ワンダースクール通信722参照)。オナガバチの仲間は17日現在、行けば必ず見ることはできていますが、ヒラタタマバチはこの日だけでしたね。
いよいよゼフィルスの季節到来で、ミドリシジミの終齢幼虫が木をおりてきたり、ウラナミアカシジミやミズイロオナガシジミを見ることもできました。
アトボシアオゴミムシは、誰が見つけてくれたんだっけ? マイマイガの「手乗り毛虫」にはあつやがチャレンジです。あつやはカナヘビ、ともやはトウキョウダルマガエルも捕まえていましたね。
アトボシアオゴミムシ トウキョウダルマガエル
4日(月)は、トウキョウダルマガエルを捕まえようとして、まさとが溝へとずるりんこん… ひろきはやる気充分で1匹目をゲット! まさともそれに続きます。もちろん、カエルとりは手づかみが基本ですが、あとは誰も捕まえられませんでした…
「何あれ?」
オナガバチたちの集団産卵風景に気がついたのは、まさと。すぐに飛びたってしまいましたが、ひろきは2匹も捕まえていました。絶対に刺さないから大丈夫なのに、ひたすら逃げまわっていたのはそうです…
「ハチまね!」
別の朽木には、キスジトラカミキリも来ていました。
樹液ポイントでは、コクワガタを捕まえていた地元の子どもたちもいましたね。
オナガバチたちの集団産卵風景 キスジトラカミキリ
7日は遠くで雷ゴロゴロ。なぜか最近、木曜は雷の鳴る日が多いかな。
森の中でライトを煌々とさせて、なんだかあやしい撮影もしていました!? 人形かと思ったら人間で、なんかのコマーシャル撮影だったのでしょうか?
樹液には、オオスズメバチにコガタスズメバチの女王バチ、シロテンハナムグリ。サトキマダラヒカゲとハチモドキハナアブは今年は初対面です。
カエルとりではゆうたが2匹、よしのりが1匹。
「かわいかった」
これは、オナガバチをつかんでみたひろきでした。
樹液に来ていたホソアシナガバチの女王バチ オナガバチの仲間のオス
8日(金)は、樹液には昨日と同じメンバーのほかに、ホソアシナガバチとヒメスズメバチの女王バチも来ていました。
カエルとりではやはりまさと。でもかずは、まさとが捕まえたカエルをちょっと撫でてあげることもできないのかぁ… 逃げまわっていましたねぇ…
「ホタルみたいなの、捕まえた」
これは、かず。クロウリハムシです。
「おもしろいね。人面グモ!」
これは、オオブタクサにいたハナグモでした。朽木の上で卵嚢を運んでいたアライトコモリグモは、きどばんさんに教えていただきました。感謝です。
オナガバチが集まる朽木にはオスも時々現れます。これはsundog師匠に確認してもらいました。キクイムシの食痕もおもしろかったですね。ミドリシジミの卍巴飛行はこの日が初見です。
この週は毎回クワの実摘みも。おいしかったよねぇ〜。
「おもしろいね。人面グモ!」のハナグモ 卵嚢を運んでいたアライトコモリグモ